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神様が伝述する「Kシリーズオーバークロック」の極意──DIY PC Expo in Nagoya(2/3 ページ)

秋葉原を飛び出した自作PCユーザーのお祭りに、主要チップベンダーのキーマンが登場。自作PCユーザーの“名古屋場所”は大いに盛り上がった。

需要はこれから?のホームシアターPC向けケース

 PCケースベンダーの3R SYSTEMブースでは、7月に発表したばかりの最新モデル「R120-V3BK」とともに、その派生モデルとしてこれから出荷を予定しているサンプルも展示されていた(R120-V3BKの詳細は3R SYSTEM、実売約8000円の冷却力重視ミドルタワーケース「R120-V3BK」を参照のこと)。このうち、「ODYSSEY L1000」は、R120-V3BKと同じように、防振にバネを用いたドライブベイを採用し、天面にはUSBとクーラーユニット(独立したオン/オフスイッチ付き)を設けたほか、フロントパネルに液晶モニタ付属のファンコントローラを取り付けた最上位モデルとなる予定。また、このほかに、ホームシアターPC向けのデスクトップPCケース「M Station HT-1000 light」も紹介していた。

3R SYSTEMのブースでは、7月に発表されたばかりの「R120-V3BK」(写真=左)と、フロントパネルにファンコントローラを搭載した派生モデル「ODYSSEY L1000」(写真=中央)のほか、ホームシアターPC向けの「M Station HT-1000 light」が展示されていた(写真=右)

 SAPPHIREのブースでは、すでに出荷されているグラフィックスカードをメインで紹介していたが、SAPPHIREは参考展示としてポケットサイズのプロジェクタ「Mini-Projector 101」も展示していた。Mini-Projectorは、解像度640×480ドット、入力インタフェースにアナログRGBを備えるほか、iPhone 3GS、iPhone 3G、iPodの静止画と動画をMini-Projector 101に出力できるdexim製のAV Adaptorが標準で付属するのが特徴とSAPPHIREブースの説明スタッフはアピールしている。

SAPPHIREのブースで参考展示されていた「Mini-Projector 101」(写真=左)には、iPhoneなどの静止画と動画をプロジェクタに出力できるAV Adaptorが標準で付属する(写真=中央)。ZOTACのブースではグラフィックスカードともにITXマザーがメインで紹介されていた。現在人気なのは、Intel H55 Expressを搭載した「H55ITX-A-E」とのことだ(写真=右)
ZALMANのブースではクーラーユニットとともに立体視対応ディスプレイのアピールに力を入れていた。「TRIMON ZM-M240W」は偏光式に対応した立体視ディスプレイで、Blu-ray 3Dを想定した1080p表示が可能なハイエンドモデルだ(写真=左)。ZALMANのブースでもホームシアターPCを意識したPCケースを展示していた(写真=右)

競技OCとは違う意味で面白い東海のオーバークロッカー

 DIY PC Expoの会場には、自作PC体験コーナーも設けられていた。「自作PCユーザー向けのイベントで体験?」と思いきや、これが意外と人気で多くの来場者が、CPUソケットにCPUを組み込む手順を確かめたり、メモリや拡張カードをスロットに差し込む感触を体験。担当者は「切れ目なし」の対応を続けていた。

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 また、東海地区に設立されたオーバークロックユーザーグループもブースを設けていた。液体窒素を用いた極限の技を駆使する「競技系オーバークロック」が最近注目を集めているが、彼らのオーバークロックは「安定動作」も重視したもので、高効率なラジエータと高信頼性の水流ポンプを組み合わせた自作の冷却機構に注目が集まった。

体験希望者が途切れなかった「自作体験コーナー」(写真=左)。東海地区で設立されたオーバークロックチームの展示マシンは「長時間の安定動作」を実現することでグリッドコンピューティングへの貢献も目指している(写真=中央)。そのため、クーラーユニットには信頼性の高いポンプと効率の高いラジエータを組み込んでいた(写真=右)

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