「Fusion」が好調なAMDと“再起動完了直前”っぽいインテル:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)
出せば売れる状態のFusionマザーだが、その勝因は消費電力対効果とSATA 3.0サポートにあるらしい。この流れにインテルはSATA 3.0対応SSDの投入と、P67/H67マザーの復活で対抗できるか!?
「IONやAtomマザーの需要を食ってますね」――Fusionマザーがじわじわヒット!
CPUとGPUを融合したAMDのプロセッサ「Fusion APU」を搭載したmini-ITXマザーが好調に売れている。先週はASRockの「E350M1/USB3」が登場し、「潤沢に仕入れたつもりが、入荷した初日に売り切れる勢いです」(ドスパラ秋葉原本店)と、順調にブレイクしている様子だった。価格は1万3000円弱。また、週末には1万8000円弱でSapphireの「PURE FUSION MINI E350」も出回っている。どちらもE-350を搭載する。
2月初旬に登場したASUSTeKのmicro ATXマザー「E35M1-M PRO」は、様子見するユーザーが多く、街全体でのヒットにやや時間がかかったが、中旬に出回ったギガバイトのmini-ITXマザー「GA-E350N-USB3」はすでに入手困難な状況になるほどの反響があった。
その流れが他社の最新モデルにもつながっている状況だが、その理由をTSUKUMO eX.は「低消費電力ながらBlu-rayの視聴やちょっとしたゲームのプレイに十分な性能があるうえ、SATA 3.0がネイティブで使えるのが大きいです。最近はストレージがボトルネックになることが多いので、SATA 3.0のSSDをブートドライブに使えば相当快適なマシンが組めるでしょう。そうしたモノとしての優秀さと、ライバルのAtomやIONマザーの新モデルが出ないこと、さらにはP67やH67マザーがまだ復活しないことなども関係して、相対的なニーズも高まっているとみています」と分析していた。
ただし、インテル陣営もすでに反撃の準備は整えている。マスタードシードはSATA回りの問題を解決した新型のASRock製H67マザー「H67DE3」の販売を3月4日から行うとアナウンス。この流れで、他社もP67/H67マザーの販売をまもなく再開するとの見方が強まっている。某ショップは「まだ旧マザーを購入したお客さんのサポートが完了していないので心情的には複雑ですが、新生活前にマシンを組みたいという方は多いので、よい方向に進んでいるのは確かですね。一時期は4月以降になるという観測が強かったので、それに比べれば明るい未来かなと思います」と語る。
また、SATA 3.0関連についても、インテルから“次の一手”が出るようだ。2月28日にインテル製SSD初のSATA 3.0対応モデルが発表され、順次店頭に出回る予定が週末の時点である程度固まっていた。ある仕入れ担当の店員さんは「数量でいえば、まだまだSATA 2.0のSSDが堅調ですが、将来性は断然SATA 3.0モデルです。最近はCrucialだけでなく、プレクスターやCorsairもリード300Mバイト/秒を超えるモデルを投入しているので、SATA 2.0のインテル製SSDがかすんでいたのは確かです。それが一気に盛り返す可能性も高いので、面白くなりそうですね」と期待を込めて語った。
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