最大2倍高速になった新型「Mac mini」登場:5万2800円から
アルミユニボディの小型PC「Mac mini」がモデルチェンジ。Sandy Bridge世代のシステムを採用し、外付けGPUを搭載するモデルが登場する一方で、光学ドライブが全モデルで省かれた。安い、のか?
第2世代Core iを採用、光学ドライブは非搭載
アップルは7月20日、エントリー向けの小型PC「Mac mini」をモデルチェンジし、同日より受注を開始、翌日より順次販売を開始する(Apple Storeの出荷予定日は24時間以内)。
ラインアップは、2.3GHzのデュアルコアCore i5を搭載する「MC815J/A」、2.5GHzのデュアルコアCore i5を搭載する「MC816J/A」、および2GHzのクアッドコアCore i7を搭載するサーバモデル「MC936J/A」の3機種。価格は順に5万2800円、6万8800円、8万8800円だ。
おなじみのアルミユニボディを継承しつつ、今回のモデルチェンジでは、内部システムが刷新された。具体的にはSandy Bridge世代の最新Core iプロセッサーを採用したほか、2.5GHz Core i5を搭載するMC816J/Aは、外付けGPUとしてAMD Radeon HD 6630M(256MバイトGDDR5)を内蔵した。これにより、プロセッサとグラフィックスともに最大2倍の性能向上を実現したという。
また、インタフェースでも新たにThunderboltポートが新設されるなど、これまでモデルチェンジしてきたMacと同様の変更が見られる。OSは同日販売が開始されたばかりの最新OS「Lion」をプリインストールする。
上記以外の主なスペックは、MC815J/Aが2Gバイトメモリ、500GバイトHDD、グラフィックスとしてCPU統合型のIntel HD Graphics 3000を採用。MC816J/Aが4Gバイトメモリ、500GバイトHDD、前述したAMD Radeon HD 6630M。そしてサーバモデルのMC936J/Aは、4Gバイトメモリ、1TバイトHDD(500Gバイト×2)、Intel HD Graphics 3000という構成だ。なお、6万8800円だった旧モデルに比べて、最安構成が5万2800円と安くなってはいるが、2台のHDDを内蔵するサーバモデルと同様に、今回から全モデルで光学ドライブが省かれている。
インタフェースは、Thunderbolt(最大10Gbps)×1、FireWire 800×1、USB 2.0×4、HDMIケーブル出力×1、SDXC対応SDメモリーカードスロット、ギガビットLAN、音声入出力など。無線機能として、IEEE802.11a/b/g対応の無線LANとBluetooth 4.0を備える。
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8万4800円から購入可能になったスリムノート。
Lion搭載。価格は5万2800円~。
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