アップル、アルミユニボディの新型「Mac mini」を発表:グラフィックス性能が2倍に
アップルがアルミユニボディの「Mac mini」を発表。GeForce 320Mベースの基本システムを採用しグラフィックス性能を向上したほか、HDMI出力やSDメモリーカードスロットも備えた。
アップルは6月15日、エントリー向け小型PC「Mac mini」をモデルチェンジし、同日より販売を開始した。2.4GHzのCore 2 Duoを搭載する標準モデルと、2.66GHzのCore 2 Duoを搭載し、光学ドライブの代わりに500GバイトHDDを2基内蔵するサーバモデルの2つがラインアップされている。Apple Store価格は、標準モデルが6万8800円、Snow Leopard Serverを搭載するサーバモデルが9万8800円で、いずれも24時間以内の出荷予定だ(→製品説明会の記事:「世界で最もエネルギー効率が高いデスクトップPC」)。
今回のモデルチェンジでまず目を引くのが、ノート型Macで採用されているアルミユニボディの採用だ。これにあわせて本体サイズは、197(幅)×197(奥行き)ミリとフットプリントが大きくなった半面(従来は165×165ミリ)、厚さは従来モデルに比べて14.8ミリほど薄い36ミリに抑えられた。また、底面パネルの取り外しが可能になり、最大8Gバイトまで拡張できるメモリの増設作業が簡単に行えるようになった。
内部スペックも強化されている。基本アーキテクチャは、5月にアップデートを行った「MacBook」と同様に、NVIDIA GeForce 320Mチップセットベースに変更され、統合グラフィックスの性能はGeForce 9400Mに比べて約2倍に向上したという。また、インタフェース面ではHDMI出力とSDメモリーカードスロットが新設されたのもポイントだ。HDMI経由でハイビジョンテレビに接続し、Mac mini内のコンテンツを大画面で楽しめる。
主なスペックは、標準モデルがCPUに2.4GHz Core 2 Duo、メモリ2Gバイト(DDR3)、HDDが320Gバイト(SATA/5400rpm)、光学ドライブとして2層対応SuperDriveを搭載する。OSはMac OS X Snow Leopard。なお、サーバモデルは、CPUが2.66GHz Core 2 Duo、メモリ4Gバイト、HDDが1Tバイト(500Gバイト×2)になり、光学ドライブは搭載しない。インタフェースは共通で、前述したHDMI出力とSDメモリーカードスロットのほか、USB 2.0×4、FireWire 800×1、Mini DisplayPort、光デジタル音声入出力など。ネットワーク機能は、ギガビットLANとIEE802.11n対応の無線LAN、およびBluetooth 2.1+EDRを備える。
関連キーワード
Mac | MacBook | Apple | アップルストア | iMac | マルチタッチ | Core 2 Duo | デザイン | MacBook Air | マウス | AirMac | デスクトップ | Lynnfield | MacBook Pro | Mac mini | 新製品 | Time Capsule | コンパクトPC | ポリカーボネート | 値下げ | Snow Leopard | Core i5 | DisplayPort | 液晶一体型PC | Mac OS X | ユニボディ | モデルチェンジ | ノートPC | 薄型ノートPC
関連記事
- 電源内蔵でも超静音:「世界で最もエネルギー効率が高いデスクトップPC」――新型「Mac mini」製品説明会
新型「Mac mini」の発表を受けてアップルが製品説明会を実施した。同社は今回のモデルチェンジを“Mac mini史上で1番の飛躍”と語る。 - ようやく登場:アップル、Core i5/i7搭載の新型「MacBook Pro」を発表
アップルがMacBook Proのラインアップを一新。15/17型ワイドモデルでCore i5/i7とGeForce 330Mを採用し、次世代アーキテクチャに“ようやく”移行した。 - Magic Mouseは“使える”の?:「Boot Camp 3.1」で64ビット版Windows 7を試してみた
ようやくアップルが公開したWindows 7正式対応の「Boot Camp 3.1」は、32ビット/64ビット版の両方が用意されている。注目はMagic Mouseのサポートだ。早速試してみた。 - これは安い:性能も機能も“Pro”並みの「MacBook White」を試す
ノート型Macで初めて10万円を切った新型MacBook Whiteを評価していく。バッテリー駆動時間の実測やWindows 7環境下でのベンチマークテストも実施。 - 「高級Netbook…だと…?」 iPadの活用法を考えてみる
iPadを使い始めて3週間ほどが経過し、いくつか気になる問題も出てきた。ここでは特に大きなポイントを2つ取り上げつつ、現状のiPadがどんなことに活用できるかも考えてみた。 - iPadと電子出版は“若者の読書離れ”を止められるか?
iPadリポート総集編の第2回では少し目先を変え、新しく出てきた電子書籍関連の話題を追っていく。iPadと電子出版の組み合わせはユーザーにとってどんな可能性を秘めているのだろうか。 - 「なんだ朝日新聞は読めないのか」――高齢者がiPadを使ったら?
iPadの特徴を挙げるなら、1つはその直感的な操作性だろう。そこで思いつくのが高齢者や子どもといったユーザー層の開拓だ。総集編前編では、ロードテストを兼ねて筆者の両親にiPadを試してもらった。 - 専用アプリは? 2倍モードは?:「iPad」で気になるアプリを試してみた (1/3)
4月3日に登場したiPad専用アプリから定番の2ちゃんねるブラウザまで、気になるアプリをいくつか試してみた。筆者のおすすめは……。 - 電子ブックとしての使い心地は?:注目の「iBooks」から「iWork」まで、「iPad」をさくっと使ってみた
4月3日に米国で入手したiPadを早速使ってみた。まずはセットアップ方法の詳細から、注目アプリの「iBooks」や「iWork」を紹介していこう。 - 箱を開封:写真で解説する「iPad」と同時発売のアクセサリ
4月3日に米国で購入した「iPad」を持ち帰り早速開封した。同時発売のアクセサリ群とともに写真で紹介しよう。 - 行列に並んで「iPad」を買ってきました
「買ってきました」シリーズの最新作は米国で4月3日より販売が始まった「iPad」だ。今回は第1弾の「初代iPhone」、第2弾の「Google Nexus One」に続き、このiPad購入までのエピソードを紹介する。 - ぼくらは“未完成”の「iPad」に期待しすぎていたのだろうか
現地リポートまとめの後編では、iPadが登場した意味やそのインパクト、これからの展開について考える。iPadは出版業界の救世主になれるのか? - Appleイベント現地リポートまとめ(前編):iPadは本当に“安い”のか?――Appleスペシャルイベントを振り返る
ここまで写真や動画で速報してきた「iPad」だが、現地リポートのまとめとしてAppleのスペシャルイベントを詳しく振り返りながら、改めてiPadが登場した意味を考察していこう。 - Appleイベント現地リポート(2):ぬるぬる動くぜ「iPad」、展示ブースから動画でチェック!
Appleがスペシャルイベントで発表したタブレット端末の「iPad」。写真による速報に続いて、気になる実際の動作を動画で紹介していく。 - iPadは“でかいiPod touch”なのか、あるいは……
さまざまな憶測を呼んだAppleの「iPad」が、ついに発表された。この“薄い板”を前にして、まず筆者が連想したものは……。 - Appleイベント現地リポート:Appleの「iPad」を展示ブースでねっとりと眺める
1月27日(現地時間)にサンフランシスコで行われたAppleのスペシャルイベントでは、ウワサのタブレット製品「iPad」が登場した。現地の実機展示ブースから写真で紹介していこう。 - 価格は499ドルから:Appleのタブレット端末は「iPad」――9.7型IPSパネル搭載でWi-Fi/3G対応の6モデル
Appleが9.7型液晶を搭載するマルチタッチ対応デバイス「iPad」を発表した。ウワサされていた通りの製品だが、価格は予想を下回る499ドルから。 - 「iPad」から夢想する“次期iPhone”の姿
Appleが1月27日に発表したタブレット型の新デバイス「iPad」。日本での販売方法など、まだ分からないことがいろいろあるが、現時点で分かっている情報を基に、あれこれと勝手に想像してみた。 - これが“冬ボ”の使い道:画面が大きく鮮やかになった新型「iMac」を徹底比較
物欲が加速する年末のこの時期、新型iMacの中で最も安い21.5型モデルと、Core i5を搭載する27型モデルを比較してみた。Windows 7環境での性能評価も。 - アップル上級副社長に聞く:「デジタルライフスタイルの未来はiPhoneにある」――フィル・シラー
スティーブ・ジョブズCEOに続くアップルの顔、最近ではMacworldやWWDCといったイベントで基調講演も行っているフィル・シラー氏が来日し、MacやiPod、iPhoneの最新状況について語った。 - iMac製品担当者に聞く:「不要なものがない、世界で最も優れたコンシューマー向けデスクトップPC」
アップルがクリスマス商戦向けに投入した新製品について、MacBook担当者に続き、デスクトップ製品担当者のグレッグ・スメルツァ氏に話を聞いた。 - MacBook担当者インタビュー:10万円を切る価格で“Pro”の特徴を持つ新型「MacBook」
アップルが2009年のクリスマス商戦に向けて製品ラインアップを一新した。新製品の背後にある設計思想やデザインの秘密は何か。米Appleのノートブック製品担当者であるセリーナ・チェン氏に聞いた。 - Magic Mouseを試そう:アップルストア銀座で新しい「iMac」と「MacBook」が出荷開始
アップルストア銀座店ではすでに新型の「iMac」や「MacBook」、「Mac mini」などが店頭に並び、一部のモデルを除いて出荷が開始されている。平日にも関わらず展示機周辺は人だかりができるほどの盛況ぶりだ。 - これぞ、アップルマジック!:Lynnfield搭載iMacと新デザインMacBook、Magicなマウスで奇襲をかけるアップル
アップルは、コンシューマー向け本体ラインアップで新製品を発表した。周辺機器ではマルチタッチに“世界で初めて”対応するマウスも登場する。 - ユニボディ採用の新型「MacBook」登場、9万8800円から
13.3型ディスプレイを搭載する「MacBook」がリニューアル。デザインを一新したポリカーボネートのユニボディや7時間駆動の一体型バッテリーを採用し、NVIDIAプラットフォームと2.26GHz駆動のCore 2 Duoを搭載する。価格は9万8800円。 - CPUやメモリ容量を強化した小型デスクトップPC――「Mac mini」
液晶ディスプレイを省いた小型デスクトップPC「Mac mini」がモデルチェンジし、CPUやメモリを強化した2モデルのほか、サーバモデルも登場した。 - 画面が広く、大きく、鮮やかに――クアッドコアCPU搭載iMacも登場
アップルが21.5型/27型の高解像度液晶ディスプレイを採用したiMacの新モデルを発表した。最上位モデルには最新クアッドコアCPU「Core i5」搭載モデルもラインアップされる。 - アップル、世界初をうたうマルチタッチ対応マウス「Magic Mouse」
アップルはマルチタッチ対応のBluetoothマウス「Magic Mouse」を発表した。新型iMac全モデルに標準添付されるほか、単体でも購入できる。価格は6800円だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.