注目の「iBooks」から「iWork」まで、「iPad」をさくっと使ってみた:電子ブックとしての使い心地は?(1/3 ページ)
4月3日に米国で入手したiPadを早速使ってみた。まずはセットアップ方法の詳細から、注目アプリの「iBooks」や「iWork」を紹介していこう。
iTunes 9.1でiPadをセットアップ
ここまでiPadの購入からパッケージの開封、そしてアクセサリの数々やMac(あるいはWindows PC)との接続方法について見てきたわけだが、いよいよセットアップ方法について手順を追って紹介していく。
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Apple Storeでのアクティベーションとセットアップを選択しなかった場合、自力で作業を行わなければならない。作業にあたっては最初のiTunes 9.1が動作するMacまたは Windowsマシンが必要になる。もし古いバージョンのiTunesを利用しているユーザーの場合は、あらかじめiPadに対応したiTunes 9.1へとバージョンアップをすませておこう。なお、今回はセットアップにMacBookを使用した。
USBケーブルでiPadとMacBookを接続すると、iPadのスクリーン上にAppleマークが出現して電源が入ったことが分かる。しばらくするとMac(あるいはWindows)との接続を促す画面が出現するが、すでにUSBケーブルで接続済みのため、ここではすぐに画面が消えてMacBook上のiTunesが自動的にiPadを認識して、アクティベーションのプロセスを開始する。
アクティベーションに必要なのは、ライセンス条項に同意すること、そしてApple IDでのログイン後に住所などの情報を登録することだ。以上の経過でアクティベーションが完了する。通常であればここで充電もスタートするのだが、今回はiPad購入時にすでに本体のバッテリーが満充電状態だったため、すでに100%の表示が 出ていた。なお、この後にMobile Meの60日間フリートライアルの画面が出現するが、今回はスルーすることにした。
アクティベーションが完了すると、次はセットアップを行うことになる。選択肢は2通りあり、「新規のiPadとセットアップする」あるいは「既存の(iPhoneなどの)設定を コピーする(リストアする)」のいずれかだ。今回は新規セットアップを行いたいため、前者の項目を選択することにした。次にiPadの名前と、iTunesとの接続時に自動的に同期する項目を設定する。すでにiPodやiPhoneを利用していてiTunes上にライブラリが構築できているのであれば、まずは自動同期を選択するのもいいだろう。アプリや音楽ライブラリの細かい取捨選択はチェックボックスで指定できるので、セットアップ完了後に微調整すればいい。この後、同期がスタートし、すべてのファイル転送が完了すると、iPadの設定を行えるようになる。
まずはiPadの基本設定から
さて、ここから先はiTunesを使わずにiPad上で直接セットアップを行っていこう。素の状態ではネットワークにも接続できず、日本語も入力できないため(米国で英語版を購入しているから当然なのだが……)、まずはこのあたりをどうにかしよう。ネットワーク接続の場合、近隣にWi-Fiネットワークがある場合は簡単で、ネットワークの使用が前提のアプリ(例えばSafariなど)を実行するだけでいい。ネットワークへの接続を確認後、自動的に接続を確立してくれる。もちろん、ホームスクリーンにある「Settings(設定)」から接続先ネットワークを指定してもいい。このあたりはiPhone やiPod touchなどと同じだ。
Settingsで行う必要があるのは、日本語キーボードの設定だ。ついでに、今回はApple Wireless Keyboardを購入してiPadと接続する予定だったので、こちらの設定も行ってしまおう。まずはWireless Keyboardの接続だ。外部キーボードの接続はBluetoothを利用するので、最初はiPad本体のBluetoothの設定を有効にしなければならない。Settingsの「General」の項目を開くとBluetoothの項目があるので、まずはここを選択して設定ページを開く。
Wireless Keyboardの電源をオンにしておき、ここでBluetooth通信をオンの状態にすると近隣のデバイス探索が開始される。無事に外部キーボードが発見すると、キーボード側から指定のキーワードを入力するよう促される。これが終了して、表示されたWireless Keyboardの項目をクリックすれば接続は完了だ。以後はソフトウェアキーボードなしで直接外部キーボードから入力が可能になる。なお、iPad対応アプリでの入力は、ソフトウェアキーボード出現の有無をWireless Keyboard右上の「▲」ボタンで指定できる。もちろん、ソフトウェアキーボードを出さないほうが画面が広く使えるため、普段は消しておけばいいだろう。ただし、iPad未対応のiPhoneアプリでは強制的にソフトウェアキーボードが表示される。
次は日本語入力の設定ページだ、同じくSettingsの「General」にある「International(国際)」の項目を選択すると、iPad本体の表示設定、そしてキーボードのレイアウトが変更できる。今回の場合、標準では「English」のみが表示されるだけだが、「Add New Keyboard(新規キーボードの追加)」でキーボードの種類を増やせる。このあたりは従来までと同じだ。ただし、iPadでは従来と異なり「QWERTY-Japanese」「QWERTY」「AZERTY」「QWERTZ」の4種類のソフトウェアキーボード、そして「US」「French」「German」の3種類のハードウェアキーボードを選択できる。それぞれキーバインドが微妙に異なるので、適時好みで選ぶといいだろう。
今回はソフトウェアキーボードに「QWERTY」、ハードウェアキーボードに「US」を選択した。なお、iPhoneで評判だった日本語フリック入力には対応しない。確認した範囲ではiPhoneアプリ(iPad未対応)で強制的に呼び出されるソフトウェアキーボードでもフリック入力は使えないようなので、このあたりは用途が違うということで納得するしかないのかもしれない。
以上で下準備は終了だ。お気付きかもしれないが、Settings画面のレイアウトがiPad用に変更されていることに注目したい。左にメニュー、右に設定内容という2ペイン構成になっており、広い画面を利用して使いやすくなっている。またiPad固有の設定項目として「Picture Frame」が追加されている。「Transition(切り替え)」の項目では、「Dissolve」が1枚ずつ交互にフェードイン/フェードアウト表示し、「Origami」は複数枚同時表示や複数のトランジションを使い分けたりと、より凝った表示方法になっている。ほかに顔にフォーカスしたズーム機能やアルバム選択など、より細かい設定が可能だ。ピクチャーフレームモードに移行するには、スタート画面のロックがかかった状態で、右下の花の絵が描かれたアイコンをクリックする。これがオンの状態になっていると、自動的にスクリーンセイバー代わりにピクチャーフレーム機能が起動する。
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