CPUやメモリ容量を強化した小型デスクトップPC――「Mac mini」:サーバモデルも登場
液晶ディスプレイを省いた小型デスクトップPC「Mac mini」がモデルチェンジし、CPUやメモリを強化した2モデルのほか、サーバモデルも登場した。
直販モデルでは2.66GHzのCore 2 Duoを選択可能
10月20日(現地時間)、アップルのエントリー向けデスクトップPC「Mac mini」シリーズがラインアップを一新した。新モデルの特徴は、165.1(幅)×165.1(奥行き)×50.8(高さ)ミリ、重量が約1.31キロのスクエアボディや、GeForce 9400Mの統合チップセットを継承しつつ、内部パーツを強化した点だ。もちろん、OSは最新のMac OS X Snow Leopardで、統合アプリケーションのiLife'09も付属する。
ラインアップの構成は従来と同様2モデルで、CPUをはじめメモリやHDD容量が異なる。上位モデル「MC239J/A」のCPUは2.53GHzのCore 2 Duo、下位モデル「MC238J/A」は2.26GHzのCore 2 Duoを搭載。ともにFSBは1066MHzで、2次キャッシュは3Mバイトと前モデルから変わらない。メインメモリも上位モデルが4GバイトのDDR3、下位モデルが2GバイトのDDR3と従来機から倍増した。一方のHDDは上位モデルが320Gバイト(5400rpm)のままだが、下位モデルは120Gバイトから160Gバイト(5400rpm)に増加している。細かいところでは、メインメモリと共有のグラフィックスメモリが256Mバイトに共通化された(従来は下位モデルが128Mバイト)。
そのほかのスペックは前モデルを引き継いでおり、最大8倍速の2層記録対応SuperDrive(DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW)、FireWire 800、5基のUSB 2.0、Mini DisplayPort、Mini-DVI(DVIへの変換アダプタが付属)のインタフェースを採用する。通信系はギガビット対応の有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.1+EDRだ。なお、直販のApple StoreではCPUを2.66GHz Core 2 Duoに、HDDを500Gバイトまで強化することができる。
価格は上位モデルが8万4900円、下位モデルが6万2900円と、前モデル登場時からそれぞれを5000円/6900円安くなっている。原稿執筆時、Apple Storeの出荷予定は24時間以内だった。
500GバイトHDDを2基内蔵したスペシャルバージョンも登場
また、OSにSnow Leopard Serverを採用したスペシャルバージョン「Mac mini with Snow Leopard Server(MC408J/A)」が10万4900円で登場した。基本スペックは2.53GHz Mac miniをベースにしながら、SuperDriveを省いて2基の500GバイトHDD(5400rpm)を搭載しているのが特徴だ。
Apple Storeでは、外付けのSuperDriveや4TバイトのNAS(Promise SmartStor DS4600 RAIDサブシステム)を追加することもできる。こちらもApple Storeの出荷予定は24時間以内となっている。
「Magic Mouse」をAppleStoreで購入する
マルチタッチ対応のBluetoothマウス「Magic Mouse」。価格は6800円
「Macmini」をAppleStoreで購入する
サーバモデルも登場の「Mac mini」。6万2900円から
関連記事
- ユニボディ採用の新型「MacBook」登場、9万8800円から
13.3型ディスプレイを搭載する「MacBook」がリニューアル。デザインを一新したポリカーボネートのユニボディや7時間駆動の一体型バッテリーを採用し、NVIDIAプラットフォームと2.26GHz駆動のCore 2 Duoを搭載する。価格は9万8800円。 - 画面が広く、大きく、鮮やかに――クアッドコアCPU搭載iMacも登場
アップルが21.5型/27型の高解像度液晶ディスプレイを採用したiMacの新モデルを発表した。最上位モデルには最新クアッドコアCPU「Core i5」搭載モデルもラインアップされる - MacBook Airが値下がりし、14万円台から購入可能に
アップルのスリムノート「MacBook Air」が、スペックはそのままに値下げされた。HDDモデルが14万8800円、SSDモデルが17万8800円から購入できる。 - アップル、世界初をうたうマルチタッチ対応マウス「Magic Mouse」
アップルはマルチタッチ対応のBluetoothマウス「Magic Mouse」を発表した。新型iMac全モデルに標準添付されるほか、単体でも購入できる。価格は6800円だ。 - 気になる新型Mac miniの進化具合を、むいて調べた
新型Mac miniを360度チェックしていく“Mac mini Trilogy”の番外編は、大幅な進化を遂げた内部システムに肉薄する。 - 新型Mac miniでWindows XPを走らせた
GeForce 9400Mにプラットフォームを一新した新型Mac mini。新モデルのパフォーマンスを、Windows XPで計測した。 - 見た目は旧式、中身はCoolな新型Mac miniをチェックした
3月3日にフルモデルチェンジしたMac mini。プラットフォームをインテルからNVIDIAに移行した新モデルを360度チェックする。第1回目はMac OS X編だ。 - システムを一新してFireWire 800とMini DisplayPortを備えた新型Mac miniが登場
iMacの発表に合わせて、アップルがMac miniをフルモデルチェンジした。内部システムを一新して、新型MacBookと同じGeForceチップセットの採用がトピックだ。 - 新Mac miniを分解して、見た!
アップルコンピュータが3月1日に発表した新Mac miniだが、即日出荷が開始されている。編集部でも実機を入手できたので、早速中身を見ていこう。 - Snow Leopardが切り開く、Macの新時代
Mac OS X v10.6“Snow Leopard”は、バージョン番号の点でも見た目的にも変化の少ないアップグレードだが、これは確かにMacの新しいスタートポイントと言えるOSだ。主要な特徴を総括しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.