「PCI Express 3.0はすでに普通」――レアさが急激に溶けていく自作市場:古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)
将来的にPCI Express 3.0をサポートするマザーのほか、1枚8Gバイトのメモリや低消費電力版Core i7のリテールボックスなど、これまでレアだったアイテムがハイペースで主流に向かっている。
ハイエンドを目指したくなる「MonsterXX」や、放熱性を徹底したフグラフィックスカードがデビュー
拡張カード類の新製品もユニークなモデルが多かった。先週最も注目をあつめていたのは、エスケイネットのHDMIキャプチャーカード「MonsterXX」だ。PCI Express x4タイプのカードで、1080p(1920×1080ドット/60fps)の映像を非圧縮で取り込める。価格は4万6000円弱。
入荷したTSUKUMO eX.は「著作権保護された映像は非対応なので、HDカムで撮った映像を好みの編集ソフトで加工する目的や、ゲーム機の映像を取り込んだりする使い方が想定されていると思います。高価なので数量は出ないと思いますが、とにかく一切を撮りもらさずに美しい映像を美しいまま残したいという人にオススメですね」とプッシュする。
なお、フルHD/60fpsのAVIファイルをキャプチャするため、同種のカードでは異例なほど高い動作環境が求められる点は注意しておきたい。エスケイネットによると、無圧縮のフルHDを録画する場合、現実的に500Mバイト/秒の読み書きができるHDD環境が必要という。「速度だけならSSDでいいかなと思いますが、フルHD/60fpsのAVI映像を1時間取り込むと約900Gバイトになります。その後ストックしていくことを考えたら、容量単価の安いHDDでRAID 0を構築するのが無難でしょう。それだけハイスペックな環境を求めるパーツはなかなかないですが、その分、効果は非常に大きいでしょうから、投資する価値はあると思いますよ」(同店)と話していた。
また、グラフィックスカードでは、XFXからRadeon HD 6570を搭載した「HD-657X-ZNH3」が登場した。基板を10センチ近く超える長いヒートシンクを採用したファンレス仕様のカードで、2系統のDVI出力とmini HDMI出力端子を備えている。カード長は26.3センチ、厚みは2段占有の4.3センチとなる。価格は7000円弱だ。
PC DIY SHOP FreeTは「余計な装飾をせずに、徹底的に放熱性を追求したような外観ですね。ケース内のエアフローをある程度確保しておけば安心できるでしょうし、そこそこの描画性能でいいという人にはオススメです」と語る。
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