深刻化する“HDDショック”――アキバで価格高騰、品薄傾向が続く:古田雄介のアキバPickUp!(4/4 ページ)
タイ洪水の影響による“HDDショック”は、1Tバイト以下のモデルの価格高騰と全体的な品薄傾向のダブルパンチで深刻化している。複数のショップで「完全回復は来年の2~3月ごろ」といった声も。
「これだけケースを出しているんだから、ね」――abee初のACアダプタキットがデビュー
PCケース売り場で目立っていたのは、abeeのmini-ITXケースだ。これまでにも小型ケース「acubic」シリーズから、タワーケース「A40」や10色のバリエーションを用意するキューブ型の「CP315」など、個性的なモデルを投入しているが、先週はATX電源が搭載できる横置きケース「acubic A70」がデビューした。価格はブラウンモデルが3万円弱で、シルバーとブラックは2万9000円弱となる。
acubic A70は、399(幅)×322(奥行き)×189(高さ)ミリと、mini-ITXケースとしては大ぶりなモデルで、約270ミリまでの長いグラフィックスカードや全高12センチまでのCPUクーラーが装着できるなど、拡張性の高さが魅力となっている。HDDとSSD(2.5インチドライブ)用のベイはそれぞれ2基備える。
TSUKUMO eX.は「micro ATXにも対応してほしいくらいのサイズですが、最近はハイエンド構成を詰め込んだmini-ITXマザーも多いので、それらの性能をフルに発揮できるケースと考えると意義がみえてくると思います」と話していた。
また、同じタイミングで、同社から130ワットと84ワットのACアダプタキットも売り出されていた。価格は130ワットの「AC130-AP02AA」が1万円弱で、84ワットの「AC84-AP03AA」は7000円弱となる。ともにATX電源ベイに変換基板を固定するタイプだ。
フェイス秋葉原本館は「製造元はACアダプタキットでお馴染みのFSPです。abeeの品質管理とあいまって、品質はかなり信頼が置けるレベルだと思いますよ。まあ、abeeはあれだけmini-ITXケースを出しているんだから、こういうオプションツールがほしいという人は少なくなかったと思います。ATX電源ベイがあれば使える汎用性もありますし、今後の定番アイテムになってくれればうれしいですね」と期待していた。
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