「3930Kのほうが入手困難です」――Sandy Bridge-Eデビュー直後の動向:古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)
ハイエンドCPU「Sandy Bridge-E」の登場にあわせて、対応マザーやメモリ、CPUクーラーも一斉に店頭に並び、新たなトレンドを作りつつある。一方、HDDショックは初期の大混乱をほぼ脱出していた。
X79マザーはASUSの上位モデルが大人気&16Gバイトで6000円切りのDDR3メモリも選べる状況
Sandy Bridge-Eに対応するX79マザーは、週末までに主要メーカーのモデルが一通り出そろった状況だ。CPUと同時に登場したASUSとASRock、MSIモデルに加え、週末までにギガバイトとECSの各2モデルも店頭に並んだ。現状の価格帯は、ASRockのmicro-ATXモデル「Extreme4-M」の2万3000円前後を最安に、GIGABYTEのゲーミングモデル「G1.Assassin2」の4万円前後を最高値とする範囲になっている。
先週末に複数のショップで売れ筋モデルを聞いたところ、もっとも票数が集まったのはASUSの「SABERTOOTH X79」と「P9X79 DELUXE」だった。SABERTOOTH X79は米国軍用規格準拠の部品を採用し、基板全体の冷却性能を高めるなど、信頼性を高めたモデルで、クアッドチャンネル対応のDDR3スロットを8基備えている。価格は3万3000円前後だ。P9X79 DELUXEはオーソドックスなX79モデルの最上位で、8基のDDR3スロットや4基のPCI Express x16スロットを備えている。価格は3万5000円弱だが、こちらは在庫を切らしているショップが特に多い。
TSUKUMO eX.は「2モデルともX79マザーでも高価な部類のモデルですが、新プラットフォームが登場した直後はハイエンド志向の人のニーズが強く表に出るので、この結果は予想通りですね。今後はゆっくりと、下位の『P9X79 PRO』(3万円前後)などに売れ筋が移行していくと思います。他メーカーの製品の動きも悪くないですが、それでもASUSの人気は堅いでしょう」と話していた。
Sandy Bridge-Eの登場により、クアッドチャンネルDDRをサポートするメモリセットも各社から登場しており、なかでも、いち早く出回ったセンチュリーマイクロのDDR3-1600/16Gバイトセット「CAK4GX40D3U1600/HYN」が複数のショップで好調に売れていた。価格は1万3000円強だ。
PC DIY SHOP FreeTは「クアッドチャンネルはデビューしたての技術ということもあって相性問題を気にする人が多いので、信頼性の高いセンチュリーマイクロ製品が注目されます」と話していた。
ただし、DDR3メモリの低価格化の流れから、2枚組で売られている既存のデュアルチャンネル対応8Gバイトセットを2組買って、4Gバイト×4枚のメモリ環境をそろえる人も少なくないようだ。
ドスパラ パーツ館は「DDR3メモリの価格は再び底値になっていて、DDR3-1333なら8Gバイトセットが2800円以下、DDR3-1600タイプでも3000円以下から選べる状況です。つまり、16Gバイトのクアッドチャンネルが6000円で構築できるんですよ。当然(クアッドチャンネル動作の)メーカー検証はしていませんが、この安さは確かに魅力ですよね」と語る。
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