ニュース
オフィスを移転して消費電力40%減――マイクロソフトが節電への施策を紹介:部署ごとの消費電力ランキングも(2/2 ページ)
日本マイクロソフトが、自社の節電への取り組みを紹介。PCの省電力設定のほかに、照明、複合機、消費電力の可視化などを行った結果、品川にオフィスを移転する前と比較し、約40%の電力削減に成功している。
部署別の消費電力を把握、ランキングに
最後に加治佐氏が、電力消費可視化への取り組みについて説明した。マイクロソフトが社内で使用する可視化プログラムでは、フロア別のランキングに加え、部署別のランキング(1人当たりの消費電力)を見ることができる。1フロアあたり10~12個程度の電流測定のセンサーを設置しており、フロア内のエリア別消費電力を把握する仕組みだ。
消費電力可視化の効果について加治佐氏は「フロア/エリアごとの電力消費量の詳細を可視化したことで、社員の意識が変化し、さらなる省電力化対策を取りやすくなった」と述べた。このプログラムについてはすべてのコードと技術情報を開示し、社外にも提供する。2011年12月上旬に公開するという。
今後、パートナー企業と連携してソリューション化し、法人や自治体にむけて提供するほか、マイクロソフトの海外法人へ紹介し、海外へ広めることも検討しているという。特にアジア地域の法人が高い関心を寄せているということだ。
advertisement
関連記事
「Windows PC、ちょっとの設定で3割節電」MSが提案──ワンタッチ3割省電力設定ソフトも公開
PCは「スリープの積極利用」と「ディスプレイ輝度を40%」にするだけで、30%前後も節電可能。日本マイクロソフトがWindows搭載PCの消費電力を徹底検証し、「一般ユーザーでもすぐできる」PC節電方法を紹介した。「クラウド」と「農業」、Kinect採用の「NUI」──“日本”マイクロソフトが注目・推進する技術
2月に社名を「日本マイクロソフト」に変更するマイクロソフト日本法人。設立25年で変化したビジネスモデルを振り返りつつ、同社が今後注目し、開発を推進するテクノロジを解説した。マイクロソフト、2月1日の統合移転に先立ち、品川・新本社オフィスの内覧会を開催
マイクロソフトは、2月1日の本社統合移転に先立ち、1月11日に新本社オフィス(所在地:東京都港区港南二丁目16番3号 品川グランドセントラルタワー)のメディア向け内覧会を開催した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.