インテルの新型SSDと「ISRT」で快適動作――「MDV-ASG8260B」を試す:大容量HDDにSSDの速さをミックス(2/2 ページ)
マウスコンピューターの「MDV-ASG8260B」は、インテルの高速SSDである「Intel 520」シリーズと、2Tバイトの大容量HDDを搭載することで、高速レスポンスとストレージの大容量化を両立した製品だ。
インテル・スマート・レスポンス・テクノロジーの効果は「イイネ!」
「それではいつものベンチマークソフトの結果を……」といきたいところだが、インテル・スマート・レスポンス・テクノロジーの効果を引き出すために、今回ベンチマークはすべて2回ほど完走させてから3回目を計測結果として掲載した。
計測したベンチマークソフトは、PCMark05、PCMark Vantage、PCMark 7、グラフィックス関連では3DMark 06、3DMark Vantage、3DMark 11、これにゲーム系のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkだ。3DMark 11に関しては「Performance(標準)」「Entry」「eXtreme」を計測している。
まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスをチェックしてみる。各スコアはCPUのスコアが7.6、グラフィックススコアはデスクトップと3Dゲームともに7.9、メモリが7.9でHDDの数値が意外や意外、5.9となった。ただ、システムがSSDではなくHDDにインストールされているため、単純にHDDの読み書き速度をチェックしてこのスコアになったのだろう。
また、エクスペリエンスインデックスではかんばしくなかったHDDのスコアだが、各種ベンチマークテストの結果は、逆にHDD回りで高いスコアが出た。計測している対象がHDD(だとOS側が認識している)のはずなのに、SSDで計測した結果に似た高いスコアが出ていることに驚かされる。これがキャッシュの効果ということなのだろう。ベンチマークテストでもインテル・スマート・レスポンス・テクノロジーの効果は、はっきりと出ているのが分かる結果だ。
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のLowが1万2000超え、Highで1万超えというのは、CPUとGeForce GTX580のおかげである。“重い”といわれるFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコアも、Lowで6000台、Highでも5000台とヌルヌル動く。最新3Dゲームでも難なくプレイできる性能だ。ゲーム用マシンとしても不満はないだろう。
以上、ASG8260Bを紹介してきたが、PCを使い込めば使い込むほどキャッシュの効果も上がり、OSが快適になるというインテル・スマート・レスポンス・テクノロジーには「イイネ!」をつけて差し支えない。
まもなくインテルの新世代CPU「IVY Bridge」が登場予定だが、Intel Z68 Expressチップセットでも対応できるということなので、将来的にはCPUの乗せ換えも可能だと思われる。“IVY Bridge待ち”を意識せずに現状の構成で購入しておき、IVY Bridgeが手ごろな価格になったら乗せ換えるのが賢い買い方かもしれない。
関連キーワード
Core i7 | Sandy Bridge-E | Intel X79 Express | マウスコンピューター | オーバークロック | MASTERPIECE | 3Dゲーム | Abee | ハイエンド | G-Tune | ゲーミングPC | 東プレ
→「MDV-ASG8260B」をマウスコンピューター公式サイトで購入する
高い性能を活かす、幅広い拡張性。より高いニーズへ応える可能性を持ったハイパフォーマンスモデル
関連記事
ダブルオーバークロック!!:“爆速”のさらに上を行け! 超プレミアモデル「MASTERPIECE i1540PA4-DOC」をぶん回す
最高峰のパーツを採用したうえに、CPUとGPUをオーバークロックした状態で出荷し、自分の手でさらなる高みを目指すこともできるOCモデルがマウスコンピューターの「MASTERPIECE i1540PA4-DOC」だ。速いー。社長インタビュー:法人向けPC事業を大きな柱に――さらなる成長を目指す「MousePro」
マウスコンピューターが法人向けブランド「MousePro」を立ち上げてから約1年。同社の小松社長は2011年を振り返り、当初予定していた通りのニーズに応えられたと胸を張る。そうか、ならコレを買え:“ハイスペ”マシンとフルHD液晶のセットをできるだけ安く購入したい?
マウスコンピューターの「LUV MACHINES Lm-i735X-P23S」は、Core i7-2600+GeForce GTX 550 Tiを搭載するデスクトップPCに、23型フルHD液晶を付属したセットモデルだ。この構成で……やだ、安い……。Core i7×SSD×WiMAXで8万円台:速い!小さい!どこでもつながる!――Core i7搭載モバイルノート「LuvBook S」
マウスコンピューターのモバイルPC「LuvBook S」にラインアップされる「LB-S210X-WM」は、11.6型ワイドのボディにCore i7を搭載し、8GバイトのメモリとSSD、さらにどこでもつながるWiMAXを搭載した注目の製品だ。これで8万円台は破格!1台3役:AVラックに収まる高級“リビングPC”――「LUVLIB i101X」を試す
マウスコンピューターの「LUVLIB」シリーズは、重厚感のあるアルミボディにAV機能を詰め込んだ注目の製品だ。最上位モデルをレビューしていこう。これは“E”ものだ……:「SandyBridge-E」こと新世代Core i7搭載マシンをぶん回す!!
ついに解禁された“SandyBridge-E世代”のCore i7を採用するマシンが、早速マウスコンピューターから登場した。Core i7-3930Kを搭載する「NEXTGEAR-MICRO im820PA1」を速攻で試した!OSの価格を考えるとこわい:パソコンと“ドデカ液晶”のセットをできるだけ安く手に入れろ!
スリムPCに27型ワイド液晶が付いて6万円を切るという非常にお買い得な製品が、LUV MACHINES Slim「Lm-iS610E-P27L」だ。サブ機ならもう何も考えずにこれでいいよ。水冷ゲーミングPC:高性能なのにとても静か――「NEXTGEAR-MICRO im510PA1-Liquid」に感動した
マウスコンピューターの「NEXTGEAR-MICRO」は、「G-Tune」の中でもコンパクトなケースを採用したシリーズだ。ゲーミングPCにふさわしい性能と静音性を両立した水冷システム採用モデルを試してみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.