第4回 モバイラー目線で使うと実感する「R632/W1」のムフフなポイント(モバイル通信編):モバイラーが選んだ「dynabook R632」(2/2 ページ)
dynabook R632は軽量スリムで長時間動作、SSD採用というだけでもモバイル利用に最適なノートPCだが、モバイラー目線で見ると「分かっているね」というポイントがかなり存在する。今回は、もはやモバイルPCとは切り離せない「モバイルデータ通信」について検証する。
内蔵とルータ、同じ場所でもWiMAX実速度は意外に変わる
WiMAXの電波状況は、特に屋内においては一般ユーザーであっても分かりやすく変動する。入り口/窓付近では入るのに、そこから数歩歩いた店の奥では圏外になってしまったということは都市部でも意外とある。ただ、WiMAXはつながりさえすれば下り1Mbpsは確保できることが多いので、とにかく「つながる」ことのメリットは大きいのだ。
参考テストとして、同場所・ほぼ同時間における普段使うWiMAXポータブルルータ「URoad-8000」とdynabook R632でWiMAXの実速度を確認してみよう。
結果は、電波状況の良好名場所でR632の下り最大23.55Mbpsに対し、URoad-8000は同18.3Mbpsに、中~弱電界においてはR632が下り13.59Mbpsを記録したのに対し、URoad-8000は4.17Mbpsにとどまった。URoadシリーズはピーク速度を追求したモデルではない点、そしてそもそもWiMAXルータは無線LAN経由という点でロスがあるのは事実だが、その差はかなり大きかった。
まずは「つながること」、そしてモバイルだからこその「実通信速度」を望むモバイラーとして、WiMAX内蔵が標準仕様であるdynabook R632は「さすが分かっているね」という仕様である。
キーボードバックライトもしっかり備わる
最後に、こちらは常時必要ではないが「キーボードバックライト」もあれば便利な機能。日中の屋外や屋内の照明下では存在にすら気がつかないため、普段はバッテリー消費を抑える目的でオフでよいのだが、飛行機やクルマ内、夜間の屋外など、ふとした時にとても助かるものだ。
さてdynabook R632のキーボードバックライトは、片手で手探りでも容易に操作できる位置にある[Fn]+[Z]キーで手軽にオン/オフできる。これがジミだが……かなり便利だ。他機種によくあるFn+ファンクションキーの仕様だと片手では指が微妙に届かず、両手で操作することになる。これ、ちょっと面倒じゃありませんか?
こちら、明るさセンサーとの連動はたいそうスマートだが、筆者にとってキーボードバックライトの出番は多くて2週に1度。スマートフォンでは面倒そうな調べものを夜間の車内や街灯もないような屋外で使う時程度だから、普段はバッテリーがもったいないのでオフのまま、必要な時だけサッ/シュパッとオンにできる本機の仕様、重ねてジミだが、PCを使い分けていると本機のよさにニンマリできる、意外と喜ばしいポイントなのだ。
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