“か~ぼん”といっしょ! 第1話「出会い頭のWindows 8」:ThinkPad X1 Carbon ロードテスト(2/2 ページ)
デビューしたとき“試し”に付き合ってみたThinkPad X1 Carbonと、本気で付き合うことになった。さーて、まずは、Windows 8にアップグレードしてしまおうかなっ!
使い始めで“いきなり”Windows 8を入れてみる
お手軽価格のThinkPad X1 Carbonと出会った2012年の秋は、Windows 8が登場したときでもあった。となれば、モノは試しでWindows 8を導入してみたくなる。すでに、ThinkPad ClassicのラインアップでもWindows 8導入モデルを発表しているが、もちろん、既存のThinkPad X1 CarbonにもWindows 8を導入できる。
日本マイクロソフトは、既存OSからの乗り換え導入でWindows 8 Proのダウンロード価格を2013年1月31日までの期間限定で3300円に設定している。タッチパネルを内蔵しないクラムシェルタイプのノートPCやUltrabookで、Windows 8を入れる意味はあるのかないのか。その検証も含めて、これからお付き合いを始めるThinkPad X1 CarbonにWindows 8 Proを導入してみた。
Windows 8 Proのダウンロードインストールは、日本マイクロソフトの特設Webページから行える。すでに、Windows 8のプレビュー版を紹介する連載「お先に失礼! Windows 8」で紹介しているように、Windows 7からのアップグレードでは、すでに設定している内容をWindows 8のアップグレード後に引き継ぐことができる。
使い始めてまだそれほど時間が経っていないThinkPad X1 Carbonには、最低限必要なテキストエディタと画像編集アプリケーション(Adobe Photoshop Elements 10にPremiere Elements 10) 、コミュニケーション用のSkype、Twitterクライアント、そして、Office 2013のプレビュー版ぐらいしかはいっていない。それに加えて、オンラインストレージサービス(Sky DriveにSugarSync、そして、Google Drive。なぜか、Dropboxは利用していないのだな)を利用しており、そのクライアントツール(SugarSyncとGoogle Drive)も導入している。OSやハードウェアプラットフォームを問わずに複数のデバイスを運用しているユーザーにとって、オンラインストレージサービスが、“そのまますぐに”引き継げるのかも、OSの移行において注目しておきたいポイントだ。
なお、レノボ・ジャパンは、Windows 7を導入したモデルをWindows 8にアップグレードする場合の手順や注意事項をまとめたWebページを用意している。ThinkPad X1 CarbonをはじめとするThinkPadシリーズをまとめたWebページでも記載しているように、Windows 8へのアップグレード作業は保証対象外となることをユーザー側も十分留意しておきたい。レノボ・ジャパンは、Windows 8へのアップグレードを行う前に、最新バージョンのBIOSやドライバを適用しておくように指示している。また、ThinkPad X1 Carbonのドライバやユーティリティを集めたWebページには、Windows 8対応のとWindows 8対応のの最新バージョンも用意している。
再起動したらWindows 8 Proになっていた……ぐらい気軽で手軽
と、諸々準備をした上で、日本マイクロソフトのWebページからWindows 8 Proのアップグレードを行ってみよう。何かトラブルが起きたら、それだけでネタになるぜー……。しかし、これが、あっさりと、そう、実にあっさりと作業、いや、作業というほどのこともなく、単に手順が進んでいく。Windows 8 ProのアップグレードWebページから「実行」アイコンをクリックすると、あとは、互換性のチェックから、互換性のないソフトウェアのアンインストール、Windows 7の環境から引き継ぐ設定の選択を経て、Windows 8 Proの購入フォームで「注文」をクリックすれば、後は、支払い処理に伴う「請求先住所」と「支払い情報」を入力する。
レノボ・ジャパンのWebページにあるWindows 8へのアップグレード作業の説明では、互換性の問題があるため、USB 3.0関連ユーティリティやBluetooth関連ユーティリティをアンインストールするように警告しているが、互換性のチェックでこれらのソフトウェアをピックアップする。このあと、OSのインストール処理の途中で、ここでピックアップしたソフトウェアのリストを表示するので、ここで、アンインストールアイコンをクリックすればいい。
請求先住所の入力で、「こんなに細かく入力しなければならないのか?」と、少しばかり抵抗を感じながらも、支払い情報に進むと、クレジットカード払いかPaypal利用かを選択できる。どちらを選んでも、それぞれの支払い処理フローを経てからプロダクトキーを表示するとともに、請求先住所で入力したメールアドレスにも注目内容の確認とプロダクトキーを送ってくる。このあと、ようやくWindows 8 Proの“本隊”をダウンロードする。
ダウンロードが終わって更新プログラムのチェックとライセンスの承認が済むと、ダウンロードまでにチェックして「互換性に問題のある」ソフトウェアをピックアップしてアンインストールを行う。ここで、PCの再起動が必要になるが、再起動後に中断したところからインストール作業を行うか聞いてくるので、問題ない。あとは、Windows 8 Proのインストール手順と同じ過程を経て、ThinkPad X1 CarbonはめでたくWindows 8 Proモデルとなった。
導入していたアプリケーションは、すでに設定した環境どおりにすぐ利用できる。Webブラウザの履歴もそのままだ。無線LANもセキュリティコードを残したままで、そのまま接続する。オンラインストレージサービスもアカウント、クライアントはそのままで再利用できた。PCを再起動したらWindows 8 Proマシンになっちゃったー、というぐらいお手軽なアップグレードだ。
「タッチパネルを搭載しないThinkPad X1 CarbonにWindows 8 Proをいれて、かえって面倒なことにならないの?」というアドバイスも周囲から数多く寄せられているけれど、なんのなんの、大丈夫。「Windowsキー+Cキーと、Windowsキー+Xキーで、とりあえずなんとかなるよ」というセリフで次回に続くのであった。
「ねぇねぇ、使い始めたばかりだったら、クリーンインストールすればよかったんじゃないの?」
「どっきぃぃぃぃぃっ」
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