UQ、2012年度末基地局設置目標を前倒し達成、人口カバー率約94%に──新周波数割当で総務省にアピール:2.5GHz帯BWAの新周波数割当はどうなる?
UQが特定基地局開設計画の基地局設置数目標を大幅に前倒して達成したと告知。次世代サービス WiMAX 2+展開に向けたモバHO!跡地の20MHz幅割当を求め、総務省にアピールした。
UQコミュニケーションズは12月3日、同社が展開するWiMAXサービスの2012年度屋外基地局設置数を大幅に前倒し達成したと告知した。
WiMAXは2.5GHz帯無線を使用する新世代の高速データ通信サービスとして展開。2007年12月に総務大臣より特定基地局開設計画の認定を受け、2009年7月に正式サービスを始めた。以来エリア拡充に努め、開設計画における2012年度末の屋外基地局設置数1万8600局に対し、2012年11月末現在、同2万1340局と大幅に上乗せかつ前倒しして達成。全国人口カバー率は約94%、全1161市町村のエリアカバーを済ませた。
契約者数は2012年11月末時点で385万。こちらも当初開設計画の325万に対して上乗せし、2012年度単年度黒字化もほぼ確実に達成できる見込みとする。
UQは、現WiMAXと互換性を持たせた次世代サービス「WiMAX 2+」の事業計画を推進。現在の2.5GHz帯30MHz幅に加え、2013年度下期の商用化を目指すWiMAX 2+展開のため新たに20MHz幅(旧モバHO!サービスの跡地)を用いる計画で、周波数割当を総務省に申請している。全国展開する事業者として、UQコミュニケーションズ、NTTドコモ、Wireless City Planningの3社が割当を希望しているが、2012年12月3日現在割当先はまだ決定していない。
なお、WiMAXは59のMVNO、10メーカー/330機種のWiMAX内蔵PC・機器が採用するなど、BWA(Broadband Wireless Access:データ通信向けの広帯域移動無線システム)サービスとしてのネットワークのオープン化およびエコシステムの構築にも今後かわらず寄与するとアピールする。
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