2万円台の超小型PCから高性能ミニタワーまで、SMBニーズにばっちり対応──「Endeavor Sシリーズ省スペースデスクトップ」編:2013年度導入対応 オフィスPCバイヤーズガイド(1/2 ページ)
今回はノートモデルに続き、より高性能、より拡張性の高いモデルを豊富に用意し、幅広い中小企業や個人事業主層のニーズに対応する「Endeavor Sシリーズ デスクトップモデル」をチェックする。
高性能、省スペース、低価格──オフィスの用途に合う豊富なラインアップを用意する「Endeavor Sシリーズ」
コンシューマー向けPCにおいては、ノートPCあるいは液晶一体型スタイルのデスクトップPCが主流で、セパレート型のデスクトップPCはハイクラス/こだわり・趣味層が導入する流れができているが、オフィスシーンにおいては「低価格で導入しやすく、既存資産を継続して使用できる」「執務室内でのみ業務する用途に限定できる」「カスタマイズ性、セキュリティ性を確保しやすい」といった、総合的に“自社の業務シーンに合わせやすい”特長によりまだ需要は多い。
この点でエプソンダイレクトのEndeavor Sシリーズは、このように考える中小規模ビジネス(SMB)層やSOHOユーザー・個人事業主のユーザーに向けたシリーズとして展開するのが特長だ。前回の「Endeavor Sシリーズ ノートPC編」に続き、今回は同じEndeavor SシリーズのデスクトップPCモデルをチェックしていく。
Endeavor Sシリーズのデスクトップモデルは、
- 幅2センチの超省スペースデスクトップPC「Endeavor Sシリーズ NP31S」
- 2万円台から購入できる省スペース標準デスクトップPC「Endeavor Sシリーズ AY321S」
- バッテリー動作も可能なフルHD液晶一体型デスクトップ「Endeavor Sシリーズ PU100S」
- 薄型ボディに高性能と利便性を凝縮したデスクトップPC「Endeavor Sシリーズ TY1100S」
- ワンランク上を実現する高性能デスクトップPC「Endeavor Sシリーズ TY5100S」
の6シリーズがある(2012年12月現在)。基本構成価格は2万6670円(AY321S)から4万9560円(TY5100S)と、やはりオフィスシーンにうれしいリーズナブルな価格帯より展開するのが、まず第一のポイントだ。
デスクトップPCシリーズは液晶ディスプレイがオプションとなる。こちらは現在のPCで液晶ディスプレイをすでに使っているのであれば、それを継続利用すれば余計な出費を抑えられる──と考えるといかがだろう。もちろん必要であれば、18.5型ワイド(LD18W42S:プラス8610円)から23.6型ワイド(LD24W83:1万8690円)など、エプソン製/他社製を含めて豊富なラインアップより液晶ディスプレイを追加することもできる。
キーボードやマウスも同様だ。キーボードとマウスについてはいくつかの選択肢から好みに応じて選べるようになっており、最も低廉なキーボード/マウスの価格は基本構成例価格に含まれているが、不要であれば「なし」とするオーダーも可能(NP31S、AY321Sの場合)なのがエプソンダイレクト製PCのうれしいところである。標準キーボード・マウスをなしとしても差額は1000円ほどしか変わらないが、会社として、使わないと判明している機器を確保しておくのは保存スペースの確保、あるいは廃棄処分費などかなり無駄が生じかねない。「キーボード・マウスなし」の選択肢もあること、オフィスとしては意外と重要である。
2万円台から用意するミニミニPC「Endeavor Sシリーズ NP31S」
幅2センチの超小型ボディを採用した省スペースデスクトップPCが「Endeavor Sシリーズ NP31S」だ。本体サイズは75(幅)×154(奥行き)×199(高さ)ミリ、重量は約760グラム(スタンド含む)。サイズ感はよくあるポータブル光学ドライブ、あるいはA5システム手帳ほどで、オフィスの執務席はもちろん、受付や倉庫といったスペースに余裕のない場所でも苦労なく設置できるのが特長である。さらに省電力プラットフォームの採用により通常時約10.5ワットで動作し、動作音がほぼしない静音設計とするのもポイントだ。
基本構成価格は2万9980円だ。プロセッサはAMDのE1-1200(1.4GHz)、4Gバイトのメインメモリ、250GバイトのHDD、ギガビット対応有線LAN、DVI-I出力(HDCP対応)、USB 2.0×6などを実装し、OSは64ビット版Windows 8をプリインストールする。PCとしての基本仕様は固定となる(Windows 7を含むインストールOSの種類、メインメモリ容量、SSD実装など仕様カスタマイズを望む場合は、BTO対応の「Endeavor NB50E」を用意する)。
加えて、液晶ディスプレイの背面に本体を装着することで“より省スペース”を実現する「一体型パック」も用意する。これにより、液晶一体型デスクトップPCのようなスタイルで活用できるようになる。18.5型ワイドの液晶ディスプレイ一体型パック(プラス1万1550円)、あるいは21.5型ワイドの液晶ディスプレイ一体型パック(プラス1万6800円)を用意する。
「Endeavor Sシリーズ NP31S」関連記事
「Endeavor Sシリーズ NP31S」 | カスタマイズメニュー | |
---|---|---|
モデル名 | Endeavor Sシリーズ NP31S | |
OS | 64ビット版Windows 8 | ─ |
プロセッサ | AMD E1-1200 | ─ |
チップセット | AMD A45 FCH | ─ |
グラフィックス | APU統合(Radeon HD 7310) | ─ |
メモリ | 4Gバイト | ─ |
ストレージ | 250GバイトHDD | ─ |
ディスプレイ | オプション | 18.5型ワイド(LD18W42S)、21.5型ワイド(LD22W62S)など。それぞれ一体型パックを用意 |
光学ドライブ | ─ | |
ネットワーク | 1000BASE-T準拠有線LAN | USB接続型無線LANアダプタ |
キーボード・マウス | オプションより選択 | |
その他インタフェース | USB 2.0×6、DVI-I出力、有線LANポート、マイク/ヘッドフォン入出力×各1、セキュリティロックポート | |
本体サイズ | 75(幅)×154(奥行き)×199(高さ)ミリ | |
重量 | 約790グラム | |
定額保守サービス | 1年間お預かり修理+1年間部品保証 | 3年間安心サービスセット(3年間お預かり修理+3年間安心プラス保証)、5年間安心サービスセット(お預かり修理+3年間安心プラス保証) |
基本構成価格 | 2万9980円から | |
発売 | 2012年12月5日 |
2万円台から購入できる省スペース標準デスクトップPC「AY321S」「AY320S」
低価格と満足パフォーマンスを両立するデスクトップPCシリーズが「Endeavor Sシリーズ AY321S」および「Endeavor Sシリーズ AY320S」だ。伝統的なセパレートデスクトップスタイルとし、小型ボディで省スペースに設置できる点を特長とする。
主な特長は、インテルの第3世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載可能とする基本パフォーマンスの高さ(AY321S)、シンプルにカスタマイズできる基本仕様、インストールOSにWindows 7も選択できることなどが挙げられる。オフィスシーンには、古く、遅くなった旧PCのみを本シリーズに置き換えるだけでより効率的に業務を進行できるようになるのではないだろうか。
基本構成価格は、2万6670円から(AY321S/Celeron G550搭載時)と非常にリーズナブルだ。さらに本シリーズは、Endeavor Sシリーズながらもかなり幅広くカスタマイズできる。CPUの種類(Core i3-3220、Core i5-3470S)、メインメモリ容量(2Gバイト、4Gバイト、8Gバイト)、OSの種類(Windows 8 Pro、Windows 7など)、Officeの有無や種類(Office Personal 2010、同Home and Business 2010、同Professional 2010など)といったBTOメニュー用意し、より高速な処理を望む専門業務のスタッフに向けてハイスペックな仕様とすることも可能だ。
なお、オフィスシーンでは業務ツールや社内システムなどの都合でまだWindows 8へ移行できない例も多い。そういったニーズに応え、OSにWindows 7を選択できるのもうれしいポイントである。AY321Sは64ビット版Windows 8のほか、32ビット版あるいは64ビット版Windows 7 Home Premiumを差額なしで、64ビット版Windows 8 Pro、および32ビット版あるいは64ビット版Windows 7 Professionalをプラス7350円で選択できるようになっている。
「Endeavor Sシリーズ AY321S」「同AY320S」関連記事
「Endeavor Sシリーズ AY321S」 | カスタマイズメニュー | |
---|---|---|
モデル名 | Endeavor Sシリーズ AY321S | |
OS | 64ビット版Windows 8 | 64ビット版Windows 8 Pro、32ビット版/64ビット版Windows 7 Home Premium、32ビット/64ビット版Windows 7 Professional |
CPU | Celeron G550 | Core i3-3220、Core i5-3470S |
チップセット | Intel H61 Express | |
グラフィックス | CPU統合 | ─ |
メモリ | 2Gバイト | 4Gバイト、8Gバイト |
ストレージ | 500GバイトHDD | ─ |
ディスプレイ | オプション | 18.5型ワイド(LD18W42S)、21.5型ワイド(LD22W62S)など多数 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | ─ |
ネットワーク | 1000BASE-T準拠有線LAN | USB接続型無線LANアダプタ |
キーボード・マウス | オプションより選択 | |
その他インタフェース | USB 2.0×8、有線LANポート、アナログRGB出力×1、DVI-D出力×1、マイク/ヘッドフォン入出力×各1、PS/2×2、セキュリティロックポート | |
本体サイズ | 105(幅)×339(奥行き)×289(高さ)ミリ | |
重量 | 約6キロ | |
定額保守サービス | 1年間お預かり修理+1年間部品保証 | 3年間安心サービスセット(3年間お預かり修理+3年間安心プラス保証)、5年間安心サービスセット(お預かり修理+3年間安心プラス保証) |
基本構成価格 | 2万6670円から | |
発売 | 2012年9月25日 |
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