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「夏場はPCが故障しやすい」○か×か?――ユニットコムが故障調査データを発表

ユニットコムは、同社実績データを基とした「夏場におけるパソコン故障に関する動向」を発表した。

 ユニットコムは6月24日、同社実績データを基とした「夏場におけるパソコン故障に関する動向」を発表した。

気温とPC修理の傾向(左)、台風の発生数と電源・データ系サポート件数傾向(右)

 季節変動とPC修理との関連性を調査したリポートで、2012年1月~12月の同社実績データ、および気象庁Webサイト掲載の統計データから関連性を検証している。これによると、修理受付の件数は気温と湿度が上昇する6月~7月の梅雨時期から上昇したほか、高温の時期が続く7月から10月にかけても修理受付件数とPC内部クリーニングのサポート件数がさらに増加。気温の高い夏場はPCに悪影響があることが確認された。

 また台風の発生件数とサポート発生件数の相関にも言及しており、台風の多い季節には電源/データ系のサポート件数も上昇している。台風から発生する落雷により、瞬間的に高電圧が流れることで電源ユニットが故障するケースも多くなる、と指摘している。

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 予防策として、“PC内部の温度を上げない”ためにケース内のエアフローの改善や冷却ファンの埃を取り除いて冷却効果を高めることを推奨したほか、“壁や物でPCの排気を妨げない”、本体内に埃や湿気を蓄積させないよう“夏場の締め切った部屋で電源オフ状態のPCを放置しない”、雷対策として“雷サージガードタップを導入する”などの方策も示した。また、万一ブレーカーが落ちたときには最悪の場合HDDがクラッシュしてしまうことも考えられるため、これを回避するには無停電電源装置(UPS)を用いるのがベストだとしている。

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