日本の国際競争力を向上するためNECはタブレットを強化する:普通のユーザーに普及しなければならない理由とは(2/2 ページ)
初中級者のためにマニュアルとサポートを充実したLaVie Tab Eシリーズの新モデル発表会で、NECは壮大な目標を語り始めた。
NECのタブレット事業強化に期待するeBook Japan
NECパーソナルコンピュータ商品企画本部の柴山友則氏は、普通のユーザーが新しい製品を買うときに思う「使えるのか」「必要なのか」「機能するのか」という不安を解消するため、簡単で快適に買ったときからすぐに使えることを重視して新しいLaVie Tab Eシリーズを開発したと述べた。
そのために、製品にはしっかりしたマニュアルを用意したことをアピールする。柴山氏は、一部の海外メーカー製タブレットではマニュアルがない製品もあるとした上で、日本人の普通のユーザーにはしっかりとしたマニュアルが必要と述べながら、NECが用意した文字が大きいセットアップシートを紹介した。A3サイズでイラストを多用したセットアップシートはAndroidの初期設定をするときに参照するのにちょうどいいサイズと柴山氏は説明する。
さらに、書店で購入できる初心者向け解説本と同等の内容のガイドブックも標準で付属する。ここでは、Googleアカウントの取得から画面の明るさ変更、マップなどのアプリの使い方などを解説している。また、読むのが面倒というユーザーのためにチュートリアル動画コンテンツ「動画なびポータル」をWebページに用意して、そこにアクセスするショートカットもホーム画面に設けた。そして、自力で解決できないユーザーは無料の電話サポートを利用できる。
コンテンツ利用では、電子ブックリーダーとしての使い方を提案する。スマートフォンと比べて画面が大きいタブレットは電子書籍との相性がよく、LaVie Tab Eシリーズでは、eBook Japanの協力で電子ブックリーダー「ebiReader」を標準で導入した。マニュアルにはeBook Japanのアカウントを取得する手順も紹介しているほか、購入クーポンが2160円相当(540円クーポンが4回分)が付属することを柴山氏は取り上げている。
製品発表会では、イーブックイニシアティブジャパン代表取締役社長の小出斉氏が登壇し、eBook Japanの販売主力は依然としてコミックであり、そのため、コミックを重視したラインアップを用意していることを紹介した上で、eBook Japanの販売数を端末別に比較すると、タブレットが多く、NECパーソナルコンピュータがタブレット事業を強化することについて、電子書籍企業として期待したいと語った。
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