レビュー

「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」で新生FF14を遊んでみた21.5型とは段違いの性能

ぜいたくすぎる環境。

 前回のレビューでは「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」の画質を測色器で測定し、整った階調再現性やsRGBをほぼ完全にカバーする広色域を確認した。iMac Retina 5Kディスプレイモデルの最大の特徴は、その名が示すとおり、5K(5120×2880ピクセル)という超高解像度表示だが、液晶一体型PCに搭載されるディスプレイとしては飛び抜けて高い品質である点も大きな魅力だ。

iMac Retina 5Kディスプレイモデル

 もちろん、それ以外に基本システムも刷新されている。CPUには3.5GHzで動作するクアッドコアCPUのCore i5-4670(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)を搭載し、外部GPUはAMDのRadeon R9 M290X(2GバイトGDDR5)を標準で備える。2013年にiMacのCPUがHaswell世代に移行した際、21.5型iMac(ME086J/A)のグラフィックス機能は「Iris Pro 5200」を利用する仕様に改められ、内蔵GPUでもPCゲームを楽しめる性能を持っていたが、これに比べてRadeon R9 M290Xがどの程度の性能を発揮できるのか気になるところ。

CPU-Z(画面=左)とGPU-Z(画面=右)。Core i5-4670(3.5GHz/最大3.9GHz)とAMD Radeon R9 M290X(2GバイトGDDR5)を搭載する

 そこで実際に、Windows 8環境下で「FINAL FANTASY XIV新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編」を試してみた。比較したのは、上記のME086J/Aで、CPUがCore i5-4570R(2.7GHz/最大3.2GHz)、内蔵GPUは4次キャッシュとして128MバイトのeDRAMを搭載する「Iris Pro 5200」(Crystalwell)だ。

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 ちなみに、BootCampのバージョンは5.1(Build 5766)で、今回は何事もなくWindowsのインストールが完了(以前iMacはAMD製GPUに切り替わるタイミングでBootCampによるWindowsのインストールに不具合があった)。ただし、現時点で用意されているBootCampドライバでは、Windows 8環境下で5120×2880ピクセルの解像度を出力できず、4K(3840×2160ピクセル/60Hz)表示に限定されてしまう点に注意してほしい。

Windows環境下では5Kで出力できない……

 さて、FINAL FANTASY XIV新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編の結果を見ると、フルHD(1920×1080ピクセル)の最高品質設定でも8405で「非常に快適」の指標となった。Iris Pro 5200を搭載する21.5型iMac(ME086J/A)は、1280×720ピクセルの標準品質で8735(非常に快適)、フルHD表示では標準品質で4839(快適)という結果となっており、フルHDでのゲームプレイはプレイヤーが多い場所では30fpsを割って処理が遅れる場面もあったが、iMac Retina 5Kディスプレイモデルなら、フルHDかつ最高画質で快適に楽しめるのが分かる。27型サイズの大画面に表示されるエオルゼアの風景も迫力満点だ。

FINAL FANTASY XIV新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編

 ちなみに、Windows環境下では4K表示に限定されるとはいえ、ウィンドウ表示にすればデスクトップ領域にはかなり余裕がある。同時にWebブラウザを開いて攻略ページを見ながらゲームをプレイすれば、複雑なギミックが多い新生FF14のエンドコンテンツでも、パーティメンバーの足を引っ張ってギスらずにすむかも?

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