豪華すぎるゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i5900PA1」徹底検証:最強GPUと4Kディスプレイ、M.2 SSDが夢の共演(4/4 ページ)
最強GPUとクアッドコアCPUをスリムボディに詰め込み、PCI Express接続の最新M.2 SSDを採用、さらにIGZOの4Kディスプレイも搭載したゲーミングノートPCが「G-Tune」ブランドの「GeForce GTX 980M」だ。こいつは速いぞ!
高性能デスクトップ並のパフォーマンスを発揮
それではベンチマークテストの結果を見ていこう。改めて基本スペックをまとめると、CPUがCore i7-4720HQ、グラフィックス機能はNVIDIA GeForce GTX 980MとHD Graphics 4600(CPU内蔵)のハイブリッド、メモリが32Gバイト、データストレージはM.2 SSD(PCI Express 2.0 x4接続)と1TバイトHDD(Serial ATA 6Gbps接続)のデュアル構成、OSは64ビット版Windows 8.1という内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは、670とクアッドコアCPUを搭載したデスクトップPCに迫る。このスコアは、TDP 15ワットクラスの最新CPUを搭載したモバイル系ノートPCのスコア2.5倍以上に相当する。
CrystalDiskMarkでは、SSDとHDDの両方を測定した。SSDはシステムドライブとして使用しているため公称値には少し及ばないが、それでもシーケンシャルリードは699.1Mバイト/秒と、PCI Express接続のSSDでしか出せないスコアをマークしている。HDDのスコアは、2.5インチHDDとしては標準的なスコアだろう。
FuturemarkのPCMark 7も非常に優秀なスコアだが、PCMark 8のスコアはふるわない結果となった。というのも、CPU/GPUの負荷状況を見てみると、ゲーミングテスト(Casual Gaming)でなぜかNVIDIA GPUが使われていないようで、このスコアが足を引っ張ってしまっている模様。PCMark 8に関しては、NVIDIAコントロールパネルでも手動での設定変更ができなかった。
3DMarkのスコアは、ご覧の通りノートPCとしては突出した結果だ。FireStrikeの8073というスコアは、GeForce GTX 960を搭載したデスクトップPCを軽々と上回り、GeForce GTX 970搭載機に迫る。FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編やバトルフィールド4でのテスト結果を見ても、最新の3Dゲームを高画質で快適にプレイできる性能を備えていることが分かる。
バッテリー駆動時間は、Bbench 1.01(海人氏・作)を使い、無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行なう設定で計測した。電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%で固定している。結果は、バッテリー残量5%になるまで、3時間16分動作した。据え置き前提のPCだけにこれくらい動作すれば十分だろう。
なお、非常に高いパフォーマンスを薄型ボディに詰め込みながらも、動作音が非常に静かだったのも特筆できる。アイドル時や低負荷時はほぼ無音に近い。高負荷時、特にGPUに負荷がかかる状況では大きな音がするものの、高音が抑えられたファンノイズのため、数字ほど耳障りには感じなかった。
発熱は左側面と背面にある排気口から少し暖かい風が出てくるという程度で、本体に特に熱いと感じる部分はない。特に手が触れるパームレストには熱が伝わってこないため、夏場でも不快に感じることなく使うことができると思われる。
高性能、高品質を求めるユーザーに
今回試用した評価機の構成で、価格は30万5424円(送料手数料込、税込)だ。さすがにクアッドコアCPUに最強GPU、32GバイトのメモリにPCI Express SSD、さらに4KのIPSディスプレイまで搭載するオールスター構成だけに高価ではある。
しかし、この内容を考慮すればむしろ買い得さえ感じる。ゲーミング用途として最高峰のパーツで固めながらも、演出を抑えたシンプルな外観なので、ゲームに限らず幅広い用途で違和感なく利用できるはずだ。ハイパフォーマンスで、ハイクオリティなノートPCを求めるユーザー全般にオススメしたい。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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