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“米沢生産”ThinkPadはこうして作る「ふるさと納税でThinkPad」も計画中(1/2 ページ)

“500台限定のJapan Limited Edition”で始まったThinkPadの米沢生産モデル。そこでは、NECの“細やかな”生産ノウハウが日本のThinkPadを生み出していた。

ThinkPad米沢モデルの生産は2ラインで日産100台

 レノボ・ジャパンは、3月18日にThinkPad X1 CarbonとThinkPad X250の生産と出荷を開始したNECパーソナルコンピュータ米沢事業所の生産ラインを公開した。

 米沢事業所の説明を行ったNECパーソナルコンピュータ 生産事業部事業部長の竹下泰平氏によると、1日の生産能力1万台という米沢事業所に60ある生産ラインのうち、ThinkPadには2ラインを割り当て、1日あたり100台を生産している。PCの生産で主流となっているセル方式を取り入れているが、米沢事業所では4人でチームを構成することで、スキルの差による組み立て時間の違いをチームで吸収するなど、NEC製品の生産で培ってきたノウハウをThinkPadの生産でも活用している。

米沢事業所に設けたThinkPadシリーズの生産ライン。セル方式を採用しているが、1つのラインを4~5人のチームで担当する

 NECの生産ノウハウの活用としては、組み立てるパーツを作業するスタッフが一番取りやすい高さにするために、作業工程に合わせてパーツトレイを回転させて、手が届きやすい場所に移動させたり、作業台の上から下がっている電動ドライバーを使わないときに固定するホルダーを水道パイプで自作したり、さらに、そのホルダーが作業するスタッフの脇に自動(かつ電源なしで)で退避するように作業スペースの上部にレールを“傾けて”設置するなど、作業中にスタッフが気が付いた細かいフィードバックを反映している。

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システムボードのネジ止めからパーツの固定、ボディのはめ込みなどの作業は、2人のスタッフが担当していた。これは、作業者の熟練度が生産効率に影響しないように、組み立てスピードの違いを吸収するためだ
組み立てが終わったThinkPadは、付属アクセサリをチェックしたうえでテスト用トレイにセットする。このトレイや組み立て作業で使うパーツトレイは高さを変更できるようになっていて、作業者が最も手を伸ばしやすい高さに調整できる

 竹下氏によると、作業スタッフは、NEC製品の生産ラインとThinkPadシリーズの生産ラインそれぞれ専属ではなく生産状況によってシフトする。また、ノートPC用のラインはすべてThinkPadシリーズとNEC製品にコンバート可能としている。このように生産にあたっての組み立て作業はThinkPadもNEC製品も同等としているが、2012年12月から2013年3月にかけて行ったパイロット生産を経て2014年10月のThinkPad正式生産開始まで、作業指示のフォーマットから生産した製品の物流などの違いを調整するのに時間をかけたと語っている。

使わない電動ドライバーがふらついて作業するスタッフの邪魔をしないように水道パイプから自作したホルダー(写真=左)と、自動で作業スペースから退避するように傾けて設置したレール(写真=右)など、現場から上がってくるフィードバックを適用することで生産効率と品質の向上を図っている
構内を無人自動運転で走るAWS。パイプで組み立てた“貨車”を連結したのも現場から出たフィードバックを反映した結果だ
ThinkPadの生産で使うパーツのストックエリア。生産ラインと作業スタッフはThinkPadとNEC製品でコンバート可能だが、パーツなどの部材管理は完全に分離して行っている

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