スティック型PCで使うWindows 10ってどんなんかなー「Diginnos Stick DG-STK2F」で試す:1万円台半ばで買えるWindows 10 PC(3/3 ページ)
スティック型PCにもWindows 10の波が押し寄せてきつつある。Windows 10 Homeインストール済みのスティック型PCで使い勝手を試してみた。
処理能力横並びだからこそ重要になるのは価格と使い勝手
処理能力を検証する次にベンチマークテストの内容は「ideacentre Stick 300」とそろえた。総合性能を見るPCMark 8(v2.5.419)の結果では、個人ユーザーにおける一般的な利用状況を想定したHomeのスコアで「986」、事務系アプリなどの性能を計測するWorkのスコアで「955」、フォトレタッチや動画作成と行ったクリエイティブ作業時の性能指標を示すCreativeのスコアで「848」という結果になった。
グラフィックス周りのテスト結果では、3DMark(v1.5.915)のスコアにおいて、Ice Stormが「12976」、CloudGateが「1102」、SkyDiverが「438」となった。基本的に3Dゲームには向いていないレベルだ。
ゲームタイトルベンチマークとしてファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド・ベンチマークとドラゴンクエストXベンチマークソフトの2種を計測した。ファイナルファンタジーでは「標準品質(ノートPC)、解像度1280×720ピクセル)」という条件でもスコアは「848」「動作困難」というレベル。ドラゴンクエストXベンチマークソフトでも「低品質、解像度1280×720ピクセル」時で「1434」で「重い」となる。解像度648×480ドットまで落とせば、「2007、やや重い」レベルにまで改善するはする。
コストパフォーマンスは高い
本体サイズの制限やOSやパーツなどのライセンス条件の関係で、スティック型PCは似たような性能になりがちだ。本製品も基本性能では他社製品とほぼ同等といえる。しかし、いち早くWindows 10をインストールしただけでなく、USBが2基あり、ストレージ性能も若干ではあるがほかの製品よりも優れた結果になっている。
実売価格においても他社製品と同等、もしくは、安価だ。本製品を取り扱っているドスパラの直販では、本体価格は税込みで約1万6000円で、送料を加えても約1万6500円で購入できる。全体的な面で見てもコストパフォーマンスは高い。ゲームには向いていないものの、Webの閲覧やYoutubeの視聴などには十分な性能を持ち、DLNAクライアントとしても快適に使える。
なお、Windows Updateなどの作業がバックグラウンドで行われていると、音声が出ないことがある。アプリのインストールや設定などはWindows Updateが一通り終了してから行うことをお勧めする。
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