“安くて上質なPC”が手に入る。そう、サイコムならね――「Radiant GZ2500Z170」にしびれる:こだわりの静音性(3/3 ページ)
エンスー向けの印象が強いサイコムのPCだが、エントリークラスの「Radiant GZ」シリーズにも、Fractal Designと共同開発した新型のオリジナルケースを採用。「安くてもちょっといいPCを」というニーズにぴったり。
高性能と静音性を両立
性能をチェックしよう。評価機の構成は、CPUがCore i7-6700、メモリが8Gバイト(PC3-17000 4Gバイト×2)、グラフィックスカードがGeForce GTX 960(2Gバイト)、メインストレージが240GバイトSSD(Serial ATA 6Gバイト/秒)、OSが64ビット版Windows 10 Homeという内容だ。
CINEBENCHのCPUスコアは820、CPU(シングルコア)は171だ。Core i7-6700は、Core i7-6700Kと比べると4コア動作時の最高クロックで300MHz、1コア動作時の最高クロックで200MHz低い。Core i7-6700K搭載機のスコアはCPUで880前後、CPU(シングルコア)で180前後なので、妥当なスコアが出ているといえるだろう。
CrystalDiskMarkではSSD性能を測定した。Serial ATA 6Gバイト/秒対応のSSDとしては高速なスコアで、システムのレスポンスは十分快適だ。PCで行なう一般的な作業をシミュレートする内容のPCMark 8 Homeでは4413、Creativeでは6571というスコアだ。ハイエンドとミドルレンジの中間くらいといったところだろうか。
3DMark/FireStrikeのスコアは6878だった。フルHD解像度であれば、一通りのゲームを楽しめるスコアだろう。FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマークキャラクター編でも、DirectX 11モードの最高画質設定(フルHD解像度)で「非常に快適」評価と、快適にプレイできるスコアをマークしている。
静音性もきわめて優秀だ。机の上でも30センチくらい(耳から60センチ前後)離れているとアイドル時や低負荷時は意識すれば分かるという程度で、高負荷時でも少し大きくなるにとどまる。3DMark/FireStrikeを2回ループ後の最高温度は、CPUが54度、GPUが64度だったが、冷却も十分できている。
暗騒音: | 30デシベル |
---|---|
アイドル時: | 33.3デシベル |
低負荷時: | 33.8デシベル |
高負荷時(3DMark): | 35.8デシベル |
高負荷時(CINEBENCH): | 34.8デシベル |
高いレベルでバランスのとれた完成度の高いミドルタワー
サイコムのWebサイトでの標準構成は6万8940円(税込、送料別)とリーズナブルな価格から購入できる。BTOで評価機と同等の構成を見積もると、CPUクーラー(CoolerMaster Hyper TX3 EVO)、ASUSTeK製DVDスーパーマルチドライブ、64ビット版Windowsb 10 Home込みで16万3900円(税込、送料別)になる。
BTOではさまざまな選択肢が用意されているので、さらにCPUやグラフィックスカードを強化したり、逆にダウングレードして導入コストを削減することも可能だ。拡張を意識して電源を大容量にしたりといったこともできる。サイコムのWebページではリアルタイムで見積もりができるので、いろいろ試してみるとよいだろう。
特別派手な部分はないものの、性能、機能、静音性、いずれも高いレベルにあり、完成度の高いPCに仕上がっている。将来性に優位がある第6世代Core(Skylake)を中心としたプラットフォームを採用していることに加えて、PCケースが汎用性の高いATXフォームファクターであることからメンテナンス性と拡張性に優れているのもポイントだ。
手が届きやすいエントリーの価格帯で、将来的に交換や拡張をしていくことを想定した質のよいベースモデルを探している方におすすめできる。
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