レビュー

「New XPS 13」徹底検証 未来を先取りした狭額モバイルノートPC理想のクラムシェル(3/5 ページ)

狭額縁デザインで人気を集めた「XPS 13」が、美しい見た目はそのままに新色ゴールドを追加、さらに第6世代Coreプロセッサー「Skylake」を搭載し、さらなる進化を果たした。前世代機に比べてパフォーマンスはどのくらい向上したのか、詳しく検証しよう。

第6世代Coreプロセッサーを採用

 基本システムを構成するCPU、メモリ、データストレージはそれぞれ2種類ずつあり、組み合わせの違いで「スタンダード」「プレミアム」「プラチナ」という3種類のグレードで展開される。

 CPUは、開発コード名「Skylake-U」で知られるIntel最新の第6世代Coreプロセッサーのモバイル向けであるUシリーズを採用する。プラチナモデルがCore i7-6700U、スタンダード/プレミアムがCore i5-6200Uを搭載する。

 このSkylake世代では、前世代からCPUコアの内部構造を改良し、CPUコアの動作クロックあたりの性能を改善するとともに、内蔵GPU(Intel HD Graphics 520)の性能、電力効率を向上させている。

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 メモリはLPDDR3-1866を採用する。容量はプラチナ/プレミアムモデルが8Gバイトで、スタンダードモデルは4Gバイトだ。データストレージは、プラチナ/プレミアムモデルはPCI Express接続の256GバイトSSD、スタンダードモデルはSerial ATA 6Gbps接続の128GバイトSSDを採用している。

 プラチナモデルの評価機で、デバイスマネージャーを確認すると、「NVMe PM951 NVMe SAMU」とあり、Samsung製の「PM951」というM.2フォームファクターのPCI Express 3.0 x4/NVMe接続対応モデルと分かる。実際の接続レーン数は取得できなかった。


CPUは、開発コードネーム「Skylake-U」で知られるモバイル向け第6世代Coreプロセッサーの中でも高性能なCore i7-6500Uを搭載する。TDPは15ワットだ

Core i7-6500UはGPUコア「Intel HD Graphics 520」を搭載する。GPUコアの動作クロックは最大1.05GHzだ

Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-Cポートを搭載

 通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN、Bluetooth 4.1を標準で装備する。有線LANは装備しない。本体装備の端子類は、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、2基のUSB 3.0(1基は電源オフチャージ対応)に加えて、Thunderbolt 3(USB 3.1 Type-C兼用)を装備する。

 Thunderbolt 3は、USBのAltモードを利用する最新規格で、1本のケーブルでディスプレイ信号(DisplayPort 1.2)とデータ信号(PCI Express 3.0)を混在して送ることができ、専用ケーブル利用時では最大40Gbpsでの転送が可能だ。もちろん、通常のUSB 3.1 Type-Cポート(10Gbps/Super Speed Plusモード対応)としても機能し、1つでさまざまなデバイスを接続できる点がメリットだ。

 ただし、本製品のディスプレイ出力はこのThunderbolt 3のみだ。Thunderbolt 3が普及していない現段階では、ディスプレイ出力をするには変換アダプターが事実上必須となってしまう点は注意したい。また、液晶ベゼル上部には720pのWebカメラも搭載している。

 両側面にステレオスピーカーを搭載しており、音響ソフトウェアとしてWaves MaxxAudio Proを導入している。有効時の音圧はかなり高い。最大にすると若干音割れが気になったが、8割程度の設定でも12畳くらいの部屋全体に響きわたるくらいにパワフルだ。


音響ソフトウェアとしてWaves MaxxAudio Proを導入しており、パワフルなサウンドが楽しめる。音楽や映画など特定のコンテンツに最適化されたプリセットも用意されている

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