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ビジネスモバイルの決定版となりうる王道モデル「ThinkPad T460s」の実力に迫るザ・ThinkPad(1/8 ページ)

最近のThinkPadといえば「X1」シリーズが勢いづいているが、王道のTシリーズだって負けていない。パフォーマンスと持ち運びやすさを両立した新モデル「ThinkPad T460s」の実力を見たら、欲しくなること間違いなし?

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ココが「○」
・薄型軽量とメンテナンス性を両立
・最大24GBメモリ、NVIDIA GPU搭載可能
・タッチパネルモデルもインセル仕様で薄型
ココが「×」
・USB Type-Cポートがない

王道「Tシリーズ」の復権を告げる意欲作

 レノボのThinkPad Tシリーズといえば、ThinkPadの中でも王道シリーズの1つ。「T」は「Transportable」を意味するといわれており、堅牢性や入力環境といったThinkPadクオリティを最高レベルで備えつつ、パフォーマンスや機能性、可搬性を高レベルで両立したビジネスノートPCとして、高評価を受けてきた。


王道クラムシェルの「ThinkPad T460s」

 近年は大型化傾向にあるThinkPad X1シリーズ(X230も含む)の影響か、立場が微妙になっていた印象もあったが、今回のThinkPad T460sは、そうしたイメージを覆す意欲作だ。何が変わったか、まずボディが劇的に薄型軽量化した。従来と同じ14型サイズの画面を搭載しながら、最薄部18.8ミリ、重量1.32キロ(最軽量時)と、先代モデルから大幅な薄型軽量化を実現している。

 それでいて、Tシリーズならではのこだわりはそのまま堅持しているのがポイントだ。これまで薄型軽量ボディとの両立は難しいと思われていた高度なメンテナンス性や、各種ビジネス向けの端子類の装備、高パフォーマンス(24GBメモリやNVIDIAのグラフィックスを搭載可能)も妥協なしに搭載。もちろん、ThinkPadクオリティの極めてハイレベルな堅牢性と入力環境も継承している。

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なじみのある「ザ・ThinkPad」といったところ

 店頭販売用に4モデルを用意するほか、直販サイトで販売が開始されているカスタマイズモデルではプロセッサ、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、通信機能などを柔軟にカスタマイズしてオーダーできる。今回はハイスペック構成のカスタマイズモデルで性能や使い勝手を検証しよう。

今回テストしたモデルの仕様
製品名 ThinkPad T460s
メーカー レノボ・ジャパン
CPU Core i7-6600U
GPU NVIDIA GeForce 930M(2GB)+CPU内蔵(Intel Iris Graphics 520)
メモリ 24Gバイト(DDR4-2133)
ストレージ 256GバイトSSD(PCI Express/NVMe)
液晶ディスプレイ 14.0型ワイド1920×1080ピクセル(IPS)、10点マルチタッチ対応(静電容量式)
通信機能 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth v4.1
バッテリー動作時間 最大約10.3時間
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 約331×226.8×16.9~18.8ミリ
重量 約1.43キロ
OS 64bit版Windows 10 Pro
オフィススイート BTOで対応
価格 30万240円
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