Macでオーバーウォッチもプレイできる「Parallels Desktop 12 for Mac」
Mac上でWindowsを動かせる仮想化ソフトの最新版「Parallels Desktop 12 for Mac」が登場。macOS SierraとWindows 10に完全対応し、パフォーマンスが25%向上したという。
パラレルスは8月23日、Mac上でWindowsアプリケーションを動作させる「Parallels Desktop 12 for Mac」を発表、同日より販売を開始した。通常版の価格は税込み8500円。
最新版ではmacOS Sierraに完全対応し、パフォーマンスが25%向上したほか、画面を動画で記録できるツールなどをまとめた「Parallers Toolbox for Mac」を搭載しているのが特徴。発表会に登壇したパラレルス代表取締役の下村氏は「Intel Mac登場後、再起動なしでWindowsを利用できる環境としてParallels Desktop for Macを提供してから10年、WindowsアプリケーションをMacのアプリのように使えるコヒーレンスモードを用意するなど、WindowsとMacの統合を進めてきた。最新版ではSierraに完全対応し、性能アップとともに、より速く感じるような操作性と安定性にも注力している」と述べ、「MacでWindowsを使用しているユーザーのシェア50%を目指す」とした。
続いて米Parallelsのシニアプロダクトマネージャーであるカート・シュマッカー氏が登壇し、最新版で搭載された新機能のデモンストレーションを行った。同氏はまず、最初に仮想マシンを構築する際、Windows 10の購入・インストールから仮想マシンの設定までをウィザード形式で行える一連の操作を実行し、新規ユーザーがより簡単に環境構築できる点をアピール。また、頻繁なWindows Updateで時間を取られてしまうというユーザーの声を反映したWindows Updateのスケジュール化機能をはじめ、スクリーンショット機能やスクリーン録画機能、動画共有サイトからの動画ダウンロード機能といった20以上の単機能ツールをまとめたParallers Toolbox for Macを紹介した。
Parallels Desktop for Macを家庭で利用しているユーザーは「潜在的にゲームユーザーが多い」(下村氏)とのことで、今回Brizzardと協業して人気FPS「Overwatch」に最適化し、ネイティブ動作(Boot Camp)のために再起動することなくMac上でプレイを可能にしたのが目を引く。会場に用意されたiMacでの動作デモでは、確かにプレイできる様子が確認できた。また、最新版でのゲームサポートとして、Xbox Oneと連携したストリーミングプレイのデモも披露。この場合は画面転送(処理はXbox One側で行われる)になるため、Xboxのゲームが快適に動作していた。このほか、Windows 10のInk機能への対応や、Windows用Webブラウザ(EdgeとIE)でもMacのキーチェーンが利用できるなど細かい改良が施されている。
Parallels Desktop 12 for Macのラインアップと価格、エディション別の機能は以下の通り。
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