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うわさの「iMac対抗Surface」は10月に発表か?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

Microsoftは昨年同様、2016年も10月にハードウェア新製品発表会を開催するようだ。そこでは全く新しい「iMac対抗Surface」の登場が期待されている。

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これからのSurfaceとWindows 10アップデート時期は?

 もともとSurface ProやSurface Bookなど、タブレットPCの延長にあるSurface製品群のアップデートは2017年春になるといわれてきた。

米ワシントン州レドモンドにある米Microsoft本社のBuilding 88を訪問したインドのアプリ開発者シューブハム・チェンバーカー氏は2016年7月、興味深い写真をツイートした。本社ビルには歴代Surfaceのパネルが展示されているが、ここに「2016 Coming Soon」というパネルが1枚、「2017 Coming Soon」というパネルが3枚飾られている様子を撮影して投稿したのだ。2016年に1製品、2017年に3製品のSurface新モデルが登場すると予告しているような展示だが、Microsoftから公式のアナウンスはない

 このタイミングではデザイン変更と機能アップデートの両方が見込まれており、特にUSB 3.1以降への対応や、場合によってはUSB Type-Cの採用で有線接続と電源まわりに大きな手が入れられる可能性がある。プロセッサはKaby Lakeの採用でパフォーマンスが向上するとみられるが、優先順位としては高くないだろう。特にSurface Bookのマッスルワイヤー機構や特徴的なヒンジがどう変わるのかに注目したい。

米Microsoftは2016年8月末、公式Instagramアカウントで次期「Surface Book」の一部らしき画像を投稿している。現行のSurface Bookはシルバーだが、画像のカラーはブラックのように見える。また、蛇腹のようなヒンジを変更しているようだ。この画像の詳細について、Microsoftから公式のアナウンスはない

 一方、うわさが何度も出ては消えている「Surface Phone」については、ほとんど具体的な情報がない。Microsoft自身がLumiaの事業から手を引き始めており、Windows 10 Mobileは新たな活用分野が検討されつつも、そのメインターゲットはエンタープライズ用途へと傾き、サードパーティー製品のプッシュを始めるなど、Surface Phoneを取り巻く情勢は急速に変化している。

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 少なくとも、コンシューマー向けにMicrosoftがSurface Phoneをプッシュする可能性はほとんどないだろう。

 2016年8月2日には開発コード名で「Redstone 1(RS1)」と呼ばれるWindows 10の大型アップデート「Anniversary Update(1607)」が公開されたが、次回の「Redstone 2(RS2)」は、前述のSurface新製品に合わせる形で「2017年春」の配信になったといううわさを以前紹介した。その後、2017年の夏から秋に「Redstone 3(RS3)」の提供が予定され、2017年は春と秋で2回の大規模なOSアップデートが行われるとの情報も紹介している。

 筆者が2016年春、Microsoftに「Windows as a Service(WaaS)」戦略におけるWindows 10のアップデート(Current Branch:CB)周期について質問したところ、「1年間に1~3回」との公式回答を得ていた。ところが2016年9月初旬にミーティングの席で再び確認したところ、「1年間に春と秋の2回」という回答に変わっていた。

 Microsoftが「春と秋」の季節にアップデートを行う予定で動いていることを確認できたのは、特に「どのタイミングでOSをアップデートすべきか」を気にする必要がある企業ユーザーにとって参考になるだろう。計画が破綻しない限り、2017年以降は少なくとも春と秋の周期でアップデートが行われることになるため、前もってシステム更新計画を考えておくのがよさそうだ。

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