レノボ、1Lボディーのワークステーション「ThinkStation P320 Tiny」を発売 外部GPU搭載構成もあり
レノボ・ジャパンが、コンパクトなデスクトップワークステーションを発売した。ISV認証済みワークステーションとして世界最小となる、「NVIDIA Quadro P600」搭載の構成も選択可能だ。
レノボ・ジャパンは7月20日、ワークステーションPC「ThinkStation P320 Tiny」(以下「P320」)を発売した。販売代理店モデルの販売価格は9万6000円(税別)からで、カスタマイズ可能な直販モデルも近日中に販売を開始する予定だ。
P320は、同社のコンパクトデスクトップPC「ThinkCentre Tiny」シリーズと共通のフォームファクタで作られており、同シリーズ用純正アクセサリーの多くを共用できる。
本体の容積は約1Lとコンパクトだが、外部GPUとして「NVIDIA Quadro P600」を搭載することもできる。同GPUを搭載する構成はISV(独立ソフトウェアベンダー)認証を取得済みで、同認証を取得したワークステーションPCとしては世界最小(同社調べ)となる。
外部GPU搭載構成では、最大で6台のディスプレイに4K解像度(3840×2160ピクセル)の映像を出力できる。ただし、本体への外部接続端子の追加・増設や2.5インチHDD内蔵には「非対応」となる。
外部GPUを搭載しない構成では、2.5インチHDDを内蔵できる。また、以下のポートをカスタマイズで本体に1つ追加することも可能だ。
- HDMI
- DisplayPort
- VGA(アナログRGB)
- USB Type-C
- シリアル(RS-232C)(※)
※シリアルポートは、他のオプショナルポートと同時に1つ、または排他で2つ搭載することも可能
ネットワークは有線LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)ポートを1つ内蔵しているが、カスタマイズで無線LAN(IEEE 802.11ac/a/b/g/n)とBluetooth 4.1にも対応できる。無線LAN・Bluetoothを搭載した場合、有線LANポートの隣にアンテナ端子が増設される。
CPUは第7世代Core iプロセッサ(Kaby Lake)のほか、Windows 7 Professionalのダウングレード利用向けに第6世代Core iプロセッサ(Skylake)を選択できる。
メインメモリはDDR4規格のSODIMMを採用しており、最大で32GB(16GB×2)まで搭載できる。ストレージは2.5インチHDD(外部GPU搭載時は搭載不可)のほか、M.2 SSD(SATAまたはNVMe)を最大で2枚搭載できる。メインメモリとM.2 SSDは、本体カバーを開けることなく搭載・交換可能だ。
P320は、米国防総省の物資調達基準「MIL-STD-810G(MIL規格)」のうち10項目の試験にパスしている。また、外部GPU搭載モデルも含めて本体の排熱設計には細かい配慮がなされている。これらの取り組みによって、過酷な環境下でもより長期間安定して運用できるワークステーションPCに仕上がっている。
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