とびきりの完成度で死角なし! 画面付きスマートスピーカー「Google Nest Hub」を試してみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はGoogleから発売された画面付きスマートスピーカー「Google Nest Hub」のファーストインプレッションをお届けする。
音声をリアルタイムでテキスト表示
操作方法は従来のGoogle Homeと同じで、「OK Google」というウェイクワードに続けて、「天気を教えて」「音楽をかけて」などと話し掛ければよい。「ねぇGoogle」というウェイクワードでも対応するなど、応答回りの仕様はGoogle Homeファミリーの他製品と変わらないようだ。
面白いのは、こちらがしゃべった音声をリアルタイムにテキスト表示してくれること。きちんと音声コマンドが聞き取られているか、その場で逐一確認できるので重宝する。LINEのClova Deskでも採用されている仕組みだが、Echo Showにはない利点の1つだ。
なお、スマートスピーカーはあまり小さな音を出せない製品も多く、壁の薄い部屋では利用がはばかれることもあるが、本製品は至近距離でしか聞こえない程度の小さな音まで下げられるので、周りに気兼ねなく使える。個人的には高く評価したいポイントだ。
強みと弱みが色濃く出る部分
機能・スキル類については、ざっと主要なものを試してみた限りでは、Google Homeと同じ機能が利用できた。例えば天気であれば、時間帯ごとの天気を閲覧できるなど、画面付きならではの付加価値も多い。またYouTubeの動画を表示できるのは、他社の画面付きスマートスピーカーにはないメリットだ。
ただし一方で、Echo ShowのようにAmazonでのショッピング履歴を表示したり、買い物をしたりといったことはできない。またClova DeskのようにAbemaTVに対応しないなど、このあたりは各社の強みと弱みが、そのままスマートスピーカーの特性に反映されている。
気を付けたいのが、本製品はカメラを搭載しないことで、それゆえTV電話の端末としては利用できない。テレビ電話機能や、外部カメラのモニターとして使うのであれば、すでに海外で発表済みの上位モデル「Nest Hub Max」を待つことになるだろう(ただし国内での展開は現段階で判明していない)。
今回は外観や機能面に触れてきたが、次回は操作方法など一歩踏み込んだ使い勝手を見ていく。
※記事初出時、メーカー名に誤りがありました。おわびして訂正いたします(2019年6月20日14時20分)
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