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実売2万円前後とお得な日本エイサーの15.6型モバイル液晶ディスプレイ「PM161Qbu」を試すモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

作業効率を高めるデバイスとして、じわじわと注目を集めているモバイル液晶ディスプレイ。USB Type-C対応ながら、約2万円前後の手頃な日本エイサーの15.6型モバイルディスプレイ「PM161Qbu」を試した。

USB Type-Cケーブル1本で接続完了。非光沢仕様で快適に使える

 何はともあれ、まずは接続してみよう。PCのUSB Type-Cポートと本製品のUSB Type-Cポートを、付属のUSB Type-Cケーブルで接続する。作業は基本的にこれだけで、ドライバをインストールせずに画面が表示されて利用可能になる。もし電力不足のアラートが出れば、添付のmicroUSBケーブルで、PCもしくは外部のアダプターから電源を供給してやるとよい。

 オンスクリーンメニューは日本語化されており、項目も非常に分かりやすい。オーバードライブの設定もあるなど、項目は比較的充実している印象だ。ボタンが5つもあるため、やたらとボタンを集約している製品などと違って操作も直感的で分かりやすい。ただ、実際に使うのは明るさの調整くらいで、その他はデフォルト設定のまま使うことになるだろう。

 視野角は水平/垂直ともに170度と十分に広く、また非光沢ということで映り込みも少ないのは好印象だ。設置時に唯一困ったのは、ポート類が本体左側面に集中している関係で、ノートPCの右側にそろえて設置するとケーブルのコネクタがノートPCにぶつかることだ。本製品をわずかに後にずらして置くか、あるいはノートPCの左側に設置するとよいだろう。

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 付属品で感心したのは、かなり頑丈な保護バッグが標準で添付されていることだ。こうした付属の保護バッグはたいてい厚みがなく、結局自前での調達を余儀なくされることも多いが、本製品添付の保護バッグはウレタン製で厚みがあり、実用性は高い。価格重視の製品にもかからわず、こういったところで手を抜かないのは好印象だ。


USB Type-CポートでPCと接続する。ドライバのインストールなどは不要だ

いったん接続すれば、後はWindowsの側で拡大率や、画面の複製/拡張を選択するだけだ。電源はUSB Type-C経由でPCから供給される

OSDは日本語化されているので分かりやすい。実際に使うのは明るさ調整くらいだろうか

オーバードライブの設定もある。調整は本体左側面のボタンで行う

14.1型のノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べたところ。パネルのスペックは輝度が220カンデラ、NTSC比45%となっている

IPS液晶で視野角も十分に広い。非光沢なのもポイントだ

ケーブルは本体の左側面から伸びるため、置き方によってはノートPCと干渉するのがややマイナスといえる

ボタン類も本体左側面にあるので、PCとの隙間ができるなどやや不格好だ

割り切ってノートPCの左側に置けばこれらの問題は回避できる。どちらを選ぶかは個人の判断によるだろう

保護バッグは約85gと軽量だが、ウレタン製でかなりしっかりとした作り。実用性は高い

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