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「VAIO SX12/SX14」に第10世代Coreプロセッサモデル登場 6コア12スレッドCPUな「RED EDITION」も用意(1/2 ページ)

VAIOのクラムシェル型モバイルノートPCが第10世代Coreプロセッサを搭載してリニューアル。久しぶりに赤と黒のツートーンが格好良い「RED EDITION」も登場する。USB Type-C接続のアクセサリーも新規投入される。

 VAIOは1月31日、12.5型モバイルノートPC「VAIO SX12」と14型モバイルノートPC「VAIO SX14」の第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)モデルを発売する。標準仕様(量販店)モデルの想定販売価格は、SX12が19万7800円~24万2800円(税別、以下同)、SX14が19万7800円~29万7800円となる。

 構成の変更が可能な「カスタマイズモデル」は1月22日から受注を開始しており、最小構成時の想定販売価格はソニーストアオンラインで11万9800円、VAIOストア(LTEモデム搭載:SIMカード、3年保証付き)で24万1800円となる。


VAIO SX12(左)とVAIO SX14(右)

VAIO SX12は4色展開。左からブラック、シルバー、ピンク、ブラウンで、標準仕様モデルはブラックとブラウンを用意している

VAIO SX14は3色展開。左からブラック、シルバー、ピンク、ブラウンで、シルバーはカスタマイズモデル限定となる

新モデルの主な特徴

 今回登場する新モデルは、搭載CPUの変更とそれに伴う内部の稼働電圧の変更、顔認証対応のWebカメラを搭載可能としたことが大きな特徴。ボディーデザインや本体カラー、搭載するポート類の種類や構成は従来モデルと同様だ。

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 先述の通り、CPUは第10世代Coreプロセッサで、カスタマイズモデルでは以下の選択肢が用意されている。Core i5とCore i7を搭載する構成では、VAIO独自のチューニング「VAIO TruePerformance」も利用できる。

  • Celeron 5205U(1.9GHz、2コア2スレッド)
  • Core i3-10110U(2.1G~4.1GHz、2コア4スレッド)
  • Core i5-10210U(1.6G~4.2GHz、4コア8スレッド)
  • Core i7-10710U(1.1G~4.7GHz、6コア12スレッド)

 なお、標準仕様モデルはCore i5またはCore i7を、特別仕様モデルはCore i7のみ選択可能だ。


「Cinebench R20」を使い、VAIO SX14の旧モデル(左:Core i7-8565U)と新モデル(右:Core i7-10710U)のパフォーマンスを比較。コア数が増えた分、新モデルの方が処理がサクサク進む

VAIO SX14のCore i7モデルでは、従来モデルと比べてCPUの排熱をファンまで導く「ヒートパイプ」が太くなっている(上が新モデル、下が旧モデルのもの)

一方、VAIO SX12のCore i7モデルでは、ヒートシンクのファンと当たる部分も銅素材にすることで放熱性能を向上した(上が新モデル、下が旧モデルのもの)

 ストレージはM.2 SSDで、カスタマイズモデルでは以下の中から選択できる。新たに2TBを選択できるようになった点がポイントだ。なお、特別仕様モデルではSerial ATAのSSDを選択できない。

  • 128GB Serial ATA
  • 256GB Serial ATA
  • 256GB PCI Express(NVMe)
  • 512GB PCI Express(NVMe)
  • 1TB PCI Express(NVMe)
  • 2TB PCI Express(NVMe)

 メインメモリはLPDDR3メモリをオンボード実装しているため、追加や換装はできない。容量は標準仕様モデルでは8GB、カスタマイズモデルでは4GB(特別仕様モデルを除く)、8GB、16GBのいずれかを選択できる。

 ディスプレイはSX12が12.5型、SX14が14型の非光沢(ノングレア)液晶を搭載する。解像度はSX12がフルHD(1920×1080ピクセル)のみ、SX14はフルHDか4K(3840×2160ピクセル)から選択できる。SX14のフルHD液晶は、省電力性に優れた新パネルに変更されている。SX14でメインメモリを4GBとした場合、4K液晶は搭載できない。

 Webカメラは、顔認証(赤外線撮影)対応のものと非対応のものから選択できる。ただし、特別仕様モデルでは顔認証非対応カメラを選択できない。指紋認証センサーは全構成に標準装備する。UEFI(BIOS)のパワーオンパスワードをBluetoothデバイスやUSBメモリの接続で代替できる「Phoenix PassKey」にも新規対応した。

 Wi-Fi(無線LAN)は従来モデルと同様にOSはモデルによってWindows 10 ProまたはWindows 10 Home(いずれも64bit版)をプリインストールしており、カスタマイズモデルではどちらかを選択できる。

 その他、カスタマイズモデルでは以下の機能やソフトウェアの有無を選択できる。

  • LTEモデム(一部標準仕様モデルとVAIOストアモデルは標準装備)
  • キーボード配列(「日本語」または「米国英語(US)」)
  • TPMモジュール
  • Officeアプリ
  • PowerDirector+Photo Director
  • Acronis TrueImage
  • Wireless Gate(公衆Wi-Fiサービス)の1年間ライセンス

VAIO SX12のキーボード回り(左が日本語配列、右が米国英語配列)

VAIO SX14のキーボード回り(左が日本語配列、右が米国英語配列)

VAIO SX14の左側面。電源入力端子、ケンジントンロック、USB 3.0 Type-A端子×2とイヤフォン/マイクコンボ端子を備える(端子構成はSX12も同様)

VAIO SX14の右側面。SDメモリーカードスロット、USB 3.0 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子、HDMI出力端子、Ethernet端子、アナログRGB(D-Sub15ピン)出力端子を備える(端子構成はSX12も同様)
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