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テレワークや在宅勤務の強い味方! USB Type-C接続の大容量ドライブ「Crucial X8 Portable SSD」を試す(2/2 ページ)

スマートフォンだけでなく、PCも充電端子がUSB Type-Cに映りつつある。そのような中で、根強い人気のポータブルストレージはどうなのだろうか。Crucialブランド初となる外付けSSDを試した。

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Windows環境とmacOS環境でテスト

 早速、Windows環境でスピードを計測してみよう。

 テストには、CrystalDiskMark 7.0.0とASUSの14型ノートPC「ZenBook 14」を利用した。左側面に、USB Type-CとType-Aの端子(それぞれUSB3.2 Gen2対応)を備えている。

 PCの主なスペックは、CPUが4コア8スレッドの第8世代Core i5-8265U(1.6GHz~3.9GHz)、GPUはGeForce MX250(グラフィックスメモリは2GB)、8GBのメモリ、ストレージはWestern Digitalの512GB NVMe SSD「SN520」(PCI Express 3.0 x2接続)という構成だ。

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 まずは、一般的なUSBメモリや外付けHDDを接続した状態での結果を見ていこう。


こちらはUSB 3.1 Gen1対応のUSBメモリ(32GB、USB Type-A)でのテスト結果

2TBの2.5インチSSHD(FireCuda ST2000LX01)をエレコムのUSBケース「LGB-PBPU3」(Type-A、USB 3.2 Gen1)に入れてテストした結果

 いずれも、スペックなりのスピードしか出ていないのが分かる。サイズの小さいデータなら問題ないが、大容量データを扱うとそれなりに時間が必要となるレベルだ。

 続いて、Crucial X8 Portable SSDをテストしよう。


付属のUSB Type-Cケーブル+USB Type-A変換アダプター経由でのテスト結果

USB Type-CケーブルをUSB Type-C端子に接続したテスト結果

 USB Type-Cケーブルの場合と、USB Type-Aの変換アダプター経由のどちらもテストしたところ、多少の誤差はあるがUSB 3.2 Gen2相当の速度が出ていた。この速度差は圧倒的で快適に利用できるのが分かる。体感速度でも明確に分かるほどだ。これなら、大容量データのコピーもスムーズに行え、4K動画の再生も滑らかに楽しめる。

 試しに、macOS環境でもテストしてみた。詳細はこちらの記事(「MacBook Air(Mid 2019)」ついに発売 搭載しているCPUは? SSDの性能は?)に詳しいが、USB Type-Cケーブルで接続したテストでは内蔵SSDの方が高速だった。それでも、読み出しは毎秒590MB、書き出しも毎秒929MBと十分な速度が出ているのが分かる。


MacBook Air(2019)でのテスト。CPUは1.6GHzデュアルコアIntel Core i5、メモリは8GB、256GB SSDの構成だ

こちらはMacBook Air(2019)内蔵のSSDでのテスト結果。読み出し/書き込みともに内蔵タイプが高速だった

末永く活躍してくれる頼れる相棒

 上記のテスト結果からも明らかなように、Crucial X8 Portable SSDは頑丈かつコンパクトなボディーでありながら、USB Type-CやType-Aでの接続に対応し、高速なデータ転送速度も可能と非常に優等生といえる1台だ。

 ボディーの発熱は、テスト中でもほんのり暖かくなる程度で済んでいる。標準で3年間の保証が付いているのも安心材料だ。安価な製品ではないが、末永く活躍してくれる頼れる相棒として購入の選択肢に加えたい。

 なお、一口にUSBといっても細かな規格があり、さらには名称も変更されて非常に分かりづらい現状がある。普段使っているPCのUSB端子の規格を改めて確認した上で、製品の購入をお勧めする。

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