ニュース

メインストリーム向け「ThinkPad L」「ThinkPad E」に新モデル 第10世代Coreまたは第3世代Ryzen Mobileを搭載

レノボ・ジャパンが、ThinkPadの2020年モデルを一挙に発表。5月29日から順次発売される。この記事では、メインストリームの「Lシリーズ」と「Eシリーズ」の新製品を簡単に紹介する。

 レノボ・ジャパンは5月29日から順次、ThinkPadの新製品を発売する。この記事では、メインストリーム向けの「ThinkPad Lシリーズ」、デザインとコストパフォーマンス重視の「ThinkPad Eシリーズ」の新製品を紹介する。


ThinkPad L14 Gen1(米国英語キーボードモデル、以下同)

共通の特徴

 新モデルでは、両シリーズの一部で先行導入されたモデル名の新ルールが適用される。具体的には、シリーズ名の後の数字が「画面サイズの整数部分」に変更され、その後ろに世代(Gen X)を付与する形態となっている。

 CPUはIntelの第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake、vProなしvProあり)の他、LシリーズとTシリーズでは、一部のモデルでAMDの第3世代Ryzen Mobileプロセッサ(AMD PROなしAMD PROなし)も選択できる。

advertisement

 本体のUSB Type-C端子は、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応している。外付けディスプレイがUSB PD電源出力とDisplayPort Alternate Modeによる映像入力に対応していれば、USB 3.x Type-Cケーブル1本でスマートな接続を実現できる。

 Wi-Fi(無線LAN)も最新の「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応し、Wi-Fi 6アクセスポイント(ルーター)と組み合わせることで、より快適な通信を期待できる。

ThinkPad L14 Gen 1/L15 Gen 1

 14型の「ThinkPad L14 Gen 1」と15.6型の「ThinkPad L15 Gen 1」は、それぞれ「ThinkPad L490」「ThinkPad L590」の後継モデル。Intelモデルに加え、新たにAMDモデルが用意されて、選択肢が広がった。

 発売予定日はIntelモデルが5月29日、AMDモデルが6月5日となっている。最小構成の標準直販価格(税別、以下同)は以下の通り。

  • ThinkPad L14 Gen 1(Intel):12万5000円
  • ThinkPad L14 Gen 1(AMD):11万9000円
  • ThinkPad L15 Gen 1(Intel):11万3000円
  • ThinkPad L15 Gen 1(AMD):11万9000円

ThinkPad L14 Gen 1

ThinkPad L15 Gen 1

 メインメモリはDDR4規格のSODIMMに対応しており、最大64GB(32GB×2)まで搭載できる。ストレージはHDD(最大2TB、Intelモデルのみ)またはSSD(最大1TB)を選択可能だ。Intelモデルでは、一部構成で外部GPU(AMD Radeon 625)を搭載できる。

 ディスプレイパネルのサイズは先述の通りで、L14 Gen 1とL15 Gen 1共通で以下のいずれかを選択できる。

  • HD(1366×768ピクセル)TN液晶(光沢なし)
  • フルHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶(光沢なし)
  • フルHD IPS液晶(光沢なし、10点マルチタッチ対応)

 ディスプレイの上部にはThinkShutter(ふた)付きのWebカメラがあり、オプションで顔認証用の赤外線撮影機能を備えるものに変更できる。パームレストには指紋センサーを搭載可能だ。

 その他、モデルごとの主な特徴は以下の通り。

ThinkPad L14 Gen 1

 各種インタフェース類は、左側面にUSB 3.1 Type-C、USB 3.0 Type-C端子、USB 3.0 Type-A端子(Powered USB対応)、HDMI出力端子、microSDメモリーカードスロット、Ethernet(有線LAN)端子を、右側面にUSB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを備える。USB Type-C端子はいずれも電源入力と映像出力に対応する。

 ボディーサイズは約331(幅)×235(奥行き)×19.1(一部モデルの厚さ)または20.4(通常モデルの厚さ)mmで、標準重量は約1.61kg(通常モデル)または1.73kg(一部モデル)となる。バッテリーは最長で約12時間稼働する(JEITA測定法2.0基準)。

ThinkPad L15 Gen 1

 各種インタフェース類は、左側面にUSB 3.1 Type-C、USB 3.0 Type-C端子、USB 3.0 Type-A端子(Powered USB対応)、HDMI出力端子、microSDメモリーカードスロット、Ethernet(有線LAN)端子が、右側面にUSB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを備える。USB Type-C端子はいずれも電源入力と映像出力に対応し、オプションのメカニカルドックの接続も可能だ。

 ボディーサイズは約366.5(幅)×250(奥行き)×21.7(厚さ)mmで、標準重量は約1.98kgとなる。バッテリーは最長で約10.8時間稼働する(JEITA測定法2.0基準)。

ThinkPad E14 Gen 2/ThinkPad E15 Gen 2(AMDモデルのみ)

 14型の「ThinkPad E14 Gen 2」と、15.6型の「ThinkPad E15 Gen 2」は、それぞれ「ThinkPad E495」と「ThinkPad E595」の後継モデル。2019年11月に「Gen 1」としてIntelモデルが発表済みであることから、Gen 2はAMDモデルのみ用意される。

 最小構成の標準直販価格は、ThinkPad E14 Gen 2、ThinkPad E15 Gen 2共に11万1000円となる。


ThinkPad E14 Gen2

ThinkPad E15 Gen2

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.