「第10世代Coreプロセッサ」(Comet Lake)にvPro搭載モデル登場
開発コード名「Comet Lake」の第10世代Coreプロセッサに、企業向け管理機能「Intel vPro」を搭載するモデル(SKU)が追加された。モバイル向けからハイエンドデスクトップ向けまで、幅広いラインアップとなっている。【更新】
Intelは5月13日(米国太平洋夏時間)、「第10世代Core vProプロセッサ」(開発コード名:Comet Lake)と、同プロセッサをベースとするワークステーション向け「第10世代Xeon Wプロセッサ」を発表した。
【追記:11時20分】CPUの最大クロックを追記しました
新プロセッサの概要
今回発表された新プロセッサ群は、「Comet Lake」という開発コード名を持つCPUに、企業向け管理機能「Intel vPro」を追加したもの。モバイル向けの「Uプロセッサ」「Hプロセッサ」、デスクトップ向けの「Sプロセッサ」のそれぞれに新製品として追加される。
従来のvPro対応プロセッサと比較すると、UEFI(BIOS)レベルの防護を行う「Intel Hardware Sheild(IHS)」の機能強化が図られているという。
モバイル向けプロセッサ(Uプロセッサ/Hプロセッサ)
モバイルPC向けの省電力プロセッサ(Uプロセッサ)とハイエンドプロセッサ(Hプロセッサ)のラインアップは以下の通り。TDP(熱設計電力)は、Uプロセッサが15W、Hプロセッサ(モバイルXeon Wプロセッサを含む)は45Wとなる。
- Core i5-10310U(1.7G〜4.4GHz、4コア8スレッド、6MBキャッシュ)
- Core i7-10610U(1.8G〜4.9GHz、4コア8スレッド、8MBキャッシュ)
- Core i7-10810U(1.1G〜4.9GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Core i5-10400H(2.6G〜4.6GHz、4コア8スレッド、8MBキャッシュ)
- Core i7-10850H(2.7G〜5.1GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Core i7-10875H(2.3G〜5.1GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
- Core i9-10885H(2.4G〜5.1GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
- Xeon W-10855M(2.8G〜5.1GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Xeon W-10885M(2.4G〜5.3GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
デスクトップ向けプロセッサ(Sプロセッサ)
デスクトップ向けXeon Wプロセッサを含むSプロセッサのうち、型番末尾に「K」が付くものはアンロック(オーバークロック)対応プロセッサ、「T」が付くものは省電力プロセッサとなる。TDPは、型番末尾にTが付くものが35W、KまたはPが付くものが125W、その他が65W(Coreプロセッサ)または80W(Xeon Wプロセッサ)となる。
- Core i5-10500(3.1G〜4.5GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Core i5-10500T(2.3G〜3.8GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Core i5-10600(3.3G〜4.8GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Core i5-10600T(2.4G〜4GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Core i5-10600K(4.1G〜4.8GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Core i7-10700(2.9G〜4.8GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
- Core i7-10700T(2G〜4.5GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
- Core i7-10700K(3.8G〜5.1GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
- Core i9-10900(2.8G〜5.2GHz、10コア20スレッド、20MBキャッシュ)
- Core i9-10900T(1.9G〜4.6GHz、10コア20スレッド、20MBキャッシュ)
- Core i9-10900K(3.7G〜5.3GHz、10コア20スレッド、20MBキャッシュ)
- Xeon W-1250(3.3G〜4.7GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Xeon W-1250P(4.1G〜4.8GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ)
- Xeon W-1270(3.4G〜5GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
- Xeon W-1270P(3.8G〜5.1GHz、8コア16スレッド、16MBキャッシュ)
- Xeon W-1290(3.2G〜5.2GHz、10コア20スレッド、20MBキャッシュ)
- Xeon W-1290T(1.9G〜4.7GHz、10コア20スレッド、20MBキャッシュ)
- Xeon W-1290P(3.7G〜5.3GHz、10コア20スレッド、20MBキャッシュ)
関連記事
- Ice LakeとComet Lake何が違う? 何がスゴイ?――インテルが第10世代Coreプロセッサを解説
10月2日にインテルが「インテル テクノロジー・ショーケース」を開催。第10世代Coreプロセッサの特徴や同社のアドバンテージを披露したり、Project Atenaのロゴ入り実機が展示されたりした。 - Intelがデスクトップ向け「第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)」を発表 シングルコア性能に重点
Intelが、第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)のデスクトップPC向け製品をリリースした。競合製品と比べると、最大クロックや1コア当たりの性能を重視する姿勢を示している。新プロセッサ向けの新チップセットも2種類登場する。【画像差し替え】 - Intelがハイエンドモバイル向け「第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake-H)」を発表 最大5.3GHz稼働
Intelが、第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)のハイエンドモバイルPC向けモデルをリリースした。最大5GHz超の稼働クロックを達成したものも複数ある。【追記】 - Intelが「第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)」を発表 まずモバイル向け製品から
「第10世代Coreプロセッサ」のモバイル向けラインアップが追加発表された。先行発表されたモデルとは異なる「Comet Lake(コメットレイク)」というアーキテクチャを採用している。 - Intelがモバイル向け「第10世代Coreプロセッサ(Ice Lake)」のラインアップを発表
「第10世代Coreプロセッサ」のモバイル向けラインアップが発表された。予定通り、2019年年末には搭載するモバイルPCも登場する見通しだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.