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1kg切りの新フラグシップモバイル「ThinkPad X1 Nano」誕生 Tiger Lakeを搭載して2020年第4半期に登場5Gモデルも用意

ThinkPadのフラグシップ「ThinkPad X1シリーズ」に、新たなモバイルPCが登場する。最軽量構成では約907gと、ThinkPadとしては最も軽いモデルで、一部ユーザーには待望の「16:10液晶」も搭載される。5G通信対応モデルも用意される。【訂正】

 Lenovo(レノボ)は9月29日(米国東部夏時間)、新型の13型モバイルノートPC「ThinkPad X1 Nano」を発表した。米国では2020年第4四半期(10~12月)に発売の予定で、最小構成の直販価格は1599ドル(約17万円)を見込んでいる。

 なお、同モデルの日本における展開は未定だ。

【訂正:9月30日8時15分】初出時、最軽量構成の重量を「約963g」としていましたが、参照資料に誤りがあり、正しくは「約907g」です。おわびして訂正いたします

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ThinkPad X1 Nano(非タッチ液晶モデル)

 ThinkPad X1 Nanoは、ThinkPadとしては初めて第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)を搭載した製品で、Intelの「Intel Evo Platform」にも準拠している。また、ThinkPadにおいて最も軽量なモデルでもあり、最軽量構成の重量は約907gとなる。ボディーサイズは約292.8(幅)207.7(奥行き)×13.87(厚さ)mmだ。

 メインメモリはLPDDR4x規格で、最大容量は16GBとなる。ストレージはPCI Express接続のSSDで、最大で1TBのものを搭載できる。OSはWindows 10(64bit版)またはUbuntu(Linux)をプリインストールする。

 ディスプレイは2K(2160×1350ピクセル、アスペクト比16:10)の13型液晶で、sRGBの色域を100%カバーし、「Dolby Vision」規格に準拠するHDR(ハイダイナミックレンジ)表示に対応する。オプションでタッチ機能付きを選択することも可能だ。

 なお、現行の「ThinkPad X1 Carbon Gen 8」と同様に、一部の構成では天板が「カーボン繊維を見せたカーボン」となる。

 スピーカーは左右に2基ずつ備えており、「Dolby Atmos」によるサラウンド再生にも対応している。


X1 Nanoには、タッチ液晶モデルも用意される。先に出した非タッチ液晶モデルと比べると、ベゼル(額縁)回りが一部異なることが分かる

一部の構成を選択すると、天板がカーボン繊維をあえて見せるデザインとなる

 ポート類は左側面にイヤフォン/マイクコンボジャックと2基のThunderbolt 4端子を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB4の他、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力を兼ねている。

 無線LANはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応し、Bluetooth 5.0も利用できる。オプションで、5G通信機能を搭載することも可能だ。WebカメラはIR(赤外線)を使った顔認証にも対応し、指紋センサーも備えている。


非タッチ液晶の正面側。ThinkPadのアイデンティティーである「TrackPoint」は健在だ。キーの配列は、昨今のThinkPadの13型モデル(ThinkPad X13 Gen 1など)と同様に見える

非・カーボン柄モデルの背面側。見た目は現行のX1 Carbonとそれほど変わらない

ポート類は左側面に集中配置されている

電源スイッチや排熱口は右側面にある

X1 Nanoの構成部品

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