コンシューマー向けプレミアム2in1 PC「dynabook V」「dynabook F」登場 ペン操作対応で“5in1”をうたう:Tiger Lake搭載
Dynabookが、コンシューマー向け2in1 PCの新モデルを発表した。スタイラスペンでの操作に対応し、同社では“5in1”で使えるとアピールしている。
Dynabookは11月10日、コンバーチブルタイプの13.3型2in1 PC「dynabook V6」「dynabook V8」と、コンバーチブルタイプの15.6型2in1 PC「dynabook F6」「Dynabook F8」を発表した。dynabook V6/V8は11月下旬から、dynabook F6/F8は12月下旬から順次販売を開始する予定となっている。
dynabook V/Fシリーズ共通の特徴
dynabook V6/V8とdynabook F6/F8は、いずれもdynabookの新シリーズとして展開されるプレミアムモデル。タッチ操作とペン操作に対応する液晶ディスプレイを搭載し、同社では「ノートPC」「タブレット」「ペン」「フラット(180度オープン)」「モニター(テント)」の5形態で使える“5in1”をうたっている。液晶ディスプレイには独自のノングレア(非光沢)処理を施し、映り込みの少なさ、指紋の付きにくさとペンの書き(描き)心地向上を実現しているという。
CPUは第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)を搭載している。最大のオペレーティングレンジ(TDP:熱設計電力)である28Wでの稼働を実現すべく、新型の小型ファンやヒートパイプのダブル配置など、放熱機構に工夫も加えた。
無線LANはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応し、Bluetooth 5.1も利用可能だ。
dynabook V6/V8
dynabook V6/V8は、フルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型IGZO液晶を搭載したモバイルモデルで、Intelの「Evo Platform」に準拠している。税別の想定販売価格は、V6が19万円前後、V8が22万円前後となる。OSはWindows 10 Home(64bit)をプリインストールし、Office Home & Business 2019のライセンスも付属する。
CPUはV6がCore i5-1135G7(2.4G~4.2GHz、4コア8スレッド)、V8はCore i7-1165G7(2.8G~4.7GHz、4コア8スレッド)を搭載している。メインメモリはLPDDR4X規格で、容量はV6が8GB、V8が16GBとなる(換装不可)。SSDはPCI Express接続で、容量はV6が256GB、V8が512GBだ。
キーボードのキー面積は、「dynabook G」シリーズの従来モデル比で約20%(スペースキーは32%)拡大しており、打ち心地を改善した。スピーカーはHarman(ハーマン)と共同開発したものを搭載しており、Dolby Atmosにも対応している。
カメラ類は、赤外線顔認証に対応する約92万画素のWebカメラに加えて、タブレット/ペンスタイル時に利用できる約800万画素のアウトカメラも搭載している。Webカメラは物理的なシャッターも備える。
外部ポート類は左側面にThunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボジャックを、右側面にはmicroSDXCメモリーカードスロットとUSB 3.0 Type-A端子を備えている。
Thunderbolt 4端子はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力も兼ねている。バッテリー駆動時間は最大で24時間(JEITA測定法2.0)となる。
ボディーサイズは約303.9(幅)×197.4(奥行)×17.9(高さ)mmで、重量は約979gだ。カラーはプレミアムブラックのみとなる。
法人向けモデルも
dynabook V6/V8をベースとした法人向けモデル「dynabook V83」も11月10日に受注を開始している。最小構成時の税別標準価格は37万7300円となる。
V6/V8との主な違いは以下の通り。
- プリインストールOSがWindows 10 Pro(64bit版)に
- Office Home & Business 2019は付属しない(有料オプション)
- メインメモリは8GBが標準(16GBメモリは有料オプション)
- SSDは256GBが標準(512GB SSDは有料オプション)
- 生体認証は「なし」「指紋」「顔」「指紋+顔」から選択可能(どの構成でもWebカメラは標準装備)
dynabook F6/F8
dynabook F6/F8は、フルHDの15.6型広視野角液晶を搭載したモデルだ。税別の想定販売価格は、F6が20万円前後、V8が23万円前後となる。OSはWindows 10 Home(64bit)をプリインストールし、Office Home & Business 2019のライセンスも付属する。
CPUはF6がCore i5-1135G7、F8はCore i7-1165G7を搭載している。メインメモリはDDR4-3200規格のSO-DIMMで、容量はV6が8GB、V8が16GBとなる(モジュールの換装で最大32GBまで搭載可)。SSDはPCI Express接続で、容量はV6が256GB、V8が512GBだ。
カメラ類は、赤外線顔認証に対応する約92万画素のWebカメラを備える。物理的なシャッターも搭載している。キーボードはテンキー付きだ。スピーカーはサテライト(メイン)とツイーターの4基構成で、V6/V8と同様にDolby Atmosに対応する。
外部ポート類は左側面にHDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボジャック、Thunderbolt 4(USB4)端子×2を、右側面にはmicroSDXCメモリーカードスロットとUSB 3.0 Type-A端子×2を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PDによる電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力も兼ねている。
ボディーサイズや重量については、後日発表するという。カラーはプレミアムシルバーのみとなる。
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