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Ryzen 5 4500U搭載でコスパ良しのノートPC「VersaPro J タイプVW」を試す(2/3 ページ)

豊富なバリエーションをそろえるNECのビジネス向けノートPC「VersaPro」シリーズ。ここでは、在宅ワークに適した高コスパモデル「VersaPro J タイプVW」をチェックする。

Ryzen 5 4500UとRadeon Graphicsの実力は?

 ここからは内部のスペックを見ていきたい。

 CPUはAMDのRyzen 5 4500Uだ。Zen 2アーキテクチャを採用した第3世代Ryzen Pro 4000 Uシリーズに属する。6コア6スレッドで、動作クロックは2.3GHz~4.0GHzとなっている。ノートPC向けのCPUの中でもコストパフォーマンスがよく、グラフィックス機能もRadeon GraphicsとCPU内蔵ながら高い性能を備える。

 メインメモリは最大16GBまで搭載可能だ。評価機(PC-VKP23WDGS6J7)はPC4-21300(DDR4-2666)対応の4GB×2の合計8GBという構成だったが、現状はオンボードでの提供となる。

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CPU-Zの画面(CPU)

GPU-Zの画面

 評価機のストレージは、256GBのM.2 NVMe SSDを搭載していた。CrystalDiskMarkによるベンチマークテストを実行したが、PCIe 3.0対応のNVMe SSDとしては良好なスコアだ。ただし直販サイトでのカスタマイズでも512GBが上限となっており、映像や画像などを保存したい場合には、外部ストレージを用意した方がよい。


CrystalDiskinfoの画面。評価機はサムスン製だった

CrystalDiskMarkのテスト結果

 続いて、ベンチマークテストを行った。まずはCPUの実力を測るCINEBENCH R23から見ていこう。スコアは、マルチコアで5502pts、シングルコアでは1124ptsという値だった。試しに筆者の所有するCore i7-9750Hで測定したところ、マルチコアで6617pts、シングルコアで1043ptsとなり、6コア12スレッドのCore i7-9750H(2.6GHz~4.5GHz)よりもスコアが低いものの、シングルコアの値では、7nmの製造プロセスを採用したRyzen 5 4500Uの方がいいスコアとなった。


CINEBENCH R23のスコア。左がタイプVW、右がCore i7-9750H搭載機のスコア

 続いては、一般的なビジネスアプリケーションを使ったPCMark 10だ。こちらではCPUがCore i5-7200U(2コア4スレッド、2.5GHz~3.1GHz)、グラフィックス機能はIntel HD Graphics 620、メモリが4GBという一昔前のPCと比較してみたが、こんなにも差がつくのだろうかというところだ。3年くらい前に買ったPCを持っているのなら、これだけの差がついているので、そろそろ買い換えを検討した方がいい。


PCMark 10のテスト結果

3年前に購入したノートPCと比較したグラフ

 最後に、グラフィックス関連のテストを行った。

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