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実測約700g! 小型で軽さが魅力の15.6型モバイルディスプレイ「LCD-CF161XDB-M」を試すモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

モバイルディスプレイの主流は15.6型だが、アイ・オー・データ機器の「LCD-CF161XDB-M」はスタンド込みで900gを切る軽量さが光る1台だ。使い勝手はどうなのか、細かくチェックした。

 アイ・オー・データ機器の「LCD-CF161XDB-M」は、15.6型のモバイルディスプレイだ。HDMIとUSB Type-Cに両対応するなど、昨今のモバイルディスプレイのトレンドを抑えつつ、本体のみで公称730gと、他社製品に比べると圧倒的に軽いことが特徴になる。

 15.6型のモバイルディスプレイは多数の製品がひしめく激戦区だが、カバー込で1kg超えは当たり前の中、本製品のこの軽さは大きな武器だ。メーカーから製品を借用できたので、その使い勝手をチェックする。


アイ・オー・データ機器の15.6型モバイルディスプレイ「LCD-CF161XDB-M」。スタンド折りたたみ時のボディーサイズは、約355(幅)×224(奥行き)×14(厚さ)mmだ

直付けスタンドで圧倒的な軽さを実現

 まずは基本スペックから見ていこう。

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 画面サイズは15.6型で、解像度は1920×1080ピクセルと、昨今のモバイルディスプレイとしては一般的なスペックだ。パネルタイプはADSで、視野角は上下/左右ともに170度と十分にある。パネル表面は非光沢仕様ゆえ、ビジネスユースとの相性もよい。ちなみに最大輝度は250ニト、コントラストは800:1とされている。

 スタンドは、他社製品によく見られるカバー兼用タイプではなく、背面に直付けされた折りたたみタイプを採用する。薄い1枚のプレートなので本体の厚みにもほとんど影響はなく、持ち歩きの際も邪魔にならない。片付けがすばやく行えるのも利点だろう。

 スタンドの構造はフォトスタンドなどと同じで、角度は無段階に変更できる。チルト角度は最大62度と、自由度は非常に高い。ただしタッチ操作には対応しないので、画面を倒してタッチで操作するといった使い方はできない。


狭額縁設計で、15.6型としてはかなりコンパクトだ

背面。本体直付けのスタンドで自立する構造になっている

スタンドは金属製のプレートで、着脱はできない

立てた状態。角度は無段階で調整できる

最大まで倒した状態。実際にこの角度のまま使うことはまずないだろうが、他社にない自由度の高さだ

背面。他社製品にもよくある、上部は薄く、下部は厚みのあるボディー形状だ

 スピーカーは本体底面に配置されている。他社製品のように横や背後に音が抜けることもなく、自分に向かって聞こえるので、あまり周囲に音を響かせずに音を聞きたい場合に適している。

 本製品で特筆すべきなのは重量だ。実測でわずか701g、しかも前述のようにこれはスタンドも込みの重量なので、15.6型のモバイルディスプレイとしての軽さは突出している。付属のキャリングケースを含めても881gしかなく、軽さ優先で製品を探しているのであれば、圧倒的なアドバンテージがある。

 付属品はHDMIケーブルの他、USB Type-Cケーブルが付属する。以前レビューした同社の13.3型モデル(LCD-CF131XDB-M)は、HDMIケーブルのみ標準添付で、USB Type-Cケーブルは別売という一風変わった構成だったが、本製品はどちらも付属しており、さらにACアダプターも添付されるなど充実している。


スピーカーは底面にあり、向かって前方からよく聞こえる

重量は実測で701gだった。スタンド込みでこの値なので圧倒的に軽い

耐衝撃素材で作られたキャリングケースが付属する

キャリングケース込みでも重量は実測881gだ。他社製品だと1.2~1.4kg程度は普通にあるので、軽さは群を抜いている

ハードウェア関連の付属品一覧。2種類のケーブルに加えてACアダプターも付属する

ACアダプターはUSB Type-Cポートに接続する。2Pプラグが本体に対して縦向きなので、隣のポートに干渉しやすいのが難点だ

 では、ノートPCに接続してみよう。

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