税込み1万6980円ながら実力は折り紙付き Pixio Japanの15.6型モバイルディスプレイ「PX160」を試す:モバイルディスプレイの道(1/3 ページ)
Pixio Japanの「PX160」は、15.6型と王道のサイズを備えつつ、税込みで1万6980円と低価格が魅力のモバイルディスプレイだ。その実力はどうなのかをチェックした。
Pixio Japanから15.6型のモバイルディスプレイ「PX160」が登場した。HDMI/USB Type-Cポートに両対応し、ケーブル類も一式付属しながら、実売価格は税込み1万6980円と、抜群のコストパフォーマンスが売りだ。
タッチ操作に非対応とはいえ、HDRにも対応しながらこの価格は魅力的である。さらに3年保証が付属するなど、サポート面も抜かりはない。メーカーから製品を借用できたので、その実力をチェックする。
HDRやFreeSyncに対応、60Hz駆動に対応したモバイルディスプレイ
まずスペックから見ていこう。画面サイズは15.6型で、画面解像度は1920×1080ピクセルということで、この手のモバイルディスプレイとしては標準的だ。視野角は水平/垂直とも178度となっている。
液晶はIPS方式でHDR(ハイダイナミックレンジ)対応、FreeSync対応、さらにリフレッシュレートは60Hzと、ゲーミング利用も意識した仕様だ。もっとも画面はノングレアであるなど、ビジネスユースでも違和感はない。また、タッチ操作には非対応で、バッテリーを内蔵するなどの特殊なギミックも持たない。
ボディーは上部が薄く、端子やボタンを備える下部は厚みのある、昨今のモバイルディスプレイでよく見られる形状だ。厚みは上部が6mm、下部が11mmとなっている。
スタンドはよくあるカバー兼用タイプで、画面を覆っているカバーを背面側に回し、上半分をマグネットで背面に吸着させることでスタンドが完成する。他社製品のように複雑に折り曲げる必要はなく、背面に一周させるだけなので簡単だ。
吸着力も十分で、スタンド中央部分に荷重を受け止めるストッパーがあるため、後方に押した時にパタンと倒れてしまうこともない。またディスプレイの下に敷く構造ではないので、奥行きを取らない利点もある。ただし角度は原則固定で、スタンドの開き具合で微調整することになる。
USB Type-CとUSB Type-Aポートを備えたACアダプターが付属
重量は実測で757g、前述のカバースタンドを含めると実測1148gとなる。本連載で扱ってきた15.6型サイズのモバイルディスプレイの中では、やや軽量な部類といえる。持ち歩く時の荷物の軽さを優先して候補を絞り込む場合、アドバンテージになるだろう。
付属品はこのカバースタンドの他、USBタイプのACアダプター、HDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、さらにUSB Type-A→USB Type-C仕様のケーブルという計3本が付属する。どのような接続方法でも買い足しが不要なのはありがたい。
珍しいのは、付属のACアダプターがUSB Type-AとUSB Type-C、それぞれ1ポートずつを搭載した2ポート仕様であることだ。最近のモバイルディスプレイはACアダプターが添付されないことも多く、また付属していてもUSB Type-A×1ポートであることがほとんどだ。USB Type-Cを含む2ポート仕様なのは、汎用(はんよう)性の点からも歓迎だ。
それでは、ノートPCに接続してみよう。
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