レノボのペン付き14型モバイル液晶「ThinkVision M14t」はどんな用途に使える?:モバイルディスプレイの道(1/3 ページ)
レノボの「ThinkVision M14t」は、モバイルディスプレイでは珍しい14型というサイズに加え、アクティブペンを標準で備えるなど異色のモデルだ。本製品ならではの強みをチェックした。
レノボ・ジャパンから、新しいモバイルディスプレイ「ThinkVision M14t」(以下M14t)が登場した。型番からも分かるように、現行モデル「ThinkVision M14」(以下M14)の派生製品にあたるモデルだ。メーカーから実機を借用できたので、具体的にどのような製品なのかをチェックしていこう。
- モバイルディスプレイ特集
【第1回】14型モバイル液晶「ThinkVision M14」を試す
【第2回】実売2万円前後とお得な15.6型の「PM161Qbu」を試す
【第3回】タッチ操作に対応した15.6型の「Vinpok Split」を試す
【第4回】15.6型液晶「Xtendtouch XT1610F」はモバイラーの救世主となるか
【第5回】15.6型で4K解像度対応の恵安「KIPD4K156」を試して分かったこと
【第6回】MSI初となるモバイルディスプレイ「Optix MAG161V」を試す
【第7回】USB Type-C接続専用のASUS「ZenScreen MB16ACE」を試す
【第8回】13.3型と小ぶりなアイ・オーの「LCD-CF131XDB-M」を試す
【第9回】大迫力の17.3型モバイルディスプレイ「ROG Strix XG17AHPE」を試す
【第10回】13.3型モバイルディスプレイ「UQ-PM13FHD」は完成度の高い一品
【第11回】実売2万円台で全部入りの13.3型「EK-MD133」をチェック
【第12回】コスパ優秀の15.6型モバイルディスプレイ「LD16W61」を試す
【第13回】レノボのペン付き「ThinkVision M14t」はどんな用途に使える?←本記事
【番外編】予算1万円で300グラムのモバイルiPad Retinaディスプレイを作ってみた
USB Type-C接続に特化した薄型軽量モデル
本製品の基本的な外観や基本的な仕様は、標準モデルである「M14」と変わりない。画面は14型で、解像度は1920×1080ピクセルだ。パネルはIPS方式で、コントラスト比は700:1、視野角は水平/垂直ともに89度となっており、応答速度のみ6ms→8msとわずかに低下している。
ボディーは最薄部が約4.6mmの薄型設計だ。スタンドは本体と一体化しており、持ち歩く時は背面にたたむ構造になっている。ヒンジで開閉する構造ゆえ、角度が無段階で自在に調整できるのは大きな利点だ。角度は-5度〜90度まで調整可能というスペックである。
ポートはUSB Type-Cのみで、HDMIは非搭載となっている。USB Type-Cポートは両側面に1基ずつ用意されており、本製品に外部電源をつないでPC側に給電するパワーパススルーにも対応している。市販のモバイルディスプレイでこの機能を使える製品はほとんどなく、そういった意味でも貴重な製品だ。
本体にはスピーカーを内蔵しており、左側面にあるボタンを使って音量を調整できる。本体底面には高さ調整用スタンドが装備され、ノートPCの画面と高さを合わせるのに役立つ。これも他社製品には見られない便利なギミックだ。
そして本製品の特徴は、その軽さだ。公称値は約698g(実測値は703g)という重量はM14に比べると約100g増しているものの、14型という画面サイズ、なおかつスタンド込みの重量であることを考えると、かなり軽量である。付属のスリーブケースと合わせても実測819gで、持ち歩きには最適と言えるだろう。
次に、ノートPCと接続して使ってみよう。
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