13.3型モバイルノートPCとベストマッチなモバイルディスプレイ「LCD-CF131XDB-M」を試す:モバイルディスプレイの道(1/3 ページ)
徐々に選択肢が増えているモバイルディスプレイだが、一般的なサイズは15.6型と持ち歩くにはやや大柄だ。その点、アイ・オー・データ機器の「LCD-CF131XDB-M」は13.3型とモバイルに向いている珍しい1台だ。実機を細かくチェックした。
現在、市販されているモバイルディスプレイは、15.6型がその多くを占めている。同サイズのノートPCと並べるにはバランスも良好だが、ここまで大きいと面積や重量もかなりのもので、13.3型クラスのモバイルノートPCと組み合わせて持ち歩くとなると、小回りが利きにくいことがネックとなることもしばしばだ。
今回紹介するアイ・オー・データ機器の「LCD-CF131XDB-M」(直販のio PLAZA価格で税込み3万2780円)は、13.3型というコンパクトな画面サイズで、12.1型や13.3型、あるいは狭額縁の14.1型ノートPCと一緒に持ち歩くのに適した製品だ。メーカーから製品を借用できたので、その使い勝手をチェックする。
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13.3型とコンパクトでボディーと一体化したスタンドを採用
本製品は、HDMIまたはUSB Type-Cで駆動する、13.3型のコンパクトなモバイルディスプレイだ。最近市販されているモバイルディスプレイの多くは、HDMIとUSB Type-Cに両対応した製品が多くを占めており、そういった意味では本製品も一般的な仕様と言える。
ただし気をつけたいのが、本製品にはUSB Type-Cケーブルが添付されず、HDMIケーブルに加えてACアダプターが添付されるという、珍しい構成になっていることだ。つまりUSB Type-Cで接続する場合は、自前でケーブルを用意して下さい、というわけだ。
一般的に、市販のUSB Type-Cケーブルは仕様や品質のバラつきが大きく、こうした周辺機器に付属するケーブルはそのような心配をせずとも使える、いわば「お墨付き」として扱われることが多い。それがパッケージに含まれないのは、他のオプションが付属しないのとは少々ワケが異なる。コンセプトが違うと言えばそれまでだが、戸惑う人も多そうだ。
さて、本製品の特徴となるのはスタンドだ。多くのモバイルディスプレイはスタンド兼用カバーが別パーツとなっているが、本製品のスタンドはボディーと一体化しており、フォトスタンドのように立てられる。
15.6型のモバイルディスプレイの場合、スタンド兼用のカバーと本体を合わせると、重量が1.5kg近くになることもあるため、スタンド込みで実測693gに抑えた本製品は、可搬性において大きなアドバンテージがある。仮に15.6型クラスの製品で同じ機構を搭載しようとしても、重量がありすぎてボディーを支えるのが難しいはずで、この画面サイズだからこそ実現できた機構といえる。
この背面スタンドだが、位置が右端固定なのはやや疑問だ。というのも、狭い作業スペースでモバイルディスプレイをノートPCの右側に並べて置いた時、ディスプレイの右端がちょうどデスクからはみ出すケースがよくあるからだ。そうなるとこのスタンドは、宙に浮いてしまって使えない可能性が出てくる。
筆者はモバイルディスプレイをノートPCの隣に並べる時、左側ではなく右側に置くのが常なので(おそらく多くの人はそうだろう)、この配置はやや困りものだ。ノートPCと左右を入れ替えれば解決するとはいえ、環境によっては不便さを感じることはありそうだ。
次に、本製品のスペックを見ていこう。
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