Ryzen 9 5900HS×RTX 3080で快適ゲームプレイ! ASUSのゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G15」(2021年版)を試す(4/4 ページ)
ASUS JAPANが3月3日(現地時間)、同社のゲーミングPCブランド「Republic Of Gamers」の国内新モデルを発表した。この記事では厚さ20mmを切るスリムボディーにRyzen 9 5900HSとGeForce RTX 3060を備えるパワフルゲーミングPC「ROG Zephyrus G15」を試す。
日常使いでも快適に使える
では、日常的に使うブラウジングやオフィスソフトのパフォーマンスをチェックするPCMark 10を実行してみよう。今回は、通常のテストに加えてゲーミング性能も合わせてチェックする「Extended」テストも行った。合わせて、ノートPCということで、バッテリーの駆動時間を計測するテストのうち「Modern Office」と「Gaming」のシチュエーションも実行した。
結果は以下の通りだ。
PCMark 10
- 総合:6693
- Essentials:9388
- Productivity:9135
- Digital Content Creation:9488
PCMark 10 Extended
- 総合:8830
- Essentials:9386
- Productivity:1万77
- Digital Content Creation:9493
- Gaming:1万8300
バッテリー駆動時間
- Gaming:1時間5分(バッテリー残量は3%)
- Modern Office:7時間40分(バッテリー残量は3%)
PCMark 10では、主にCPUの性能が結果を左右する。Ryzen 9 5900HSを備えるROG Zephyrus G15は、かなり高めのスコアを記録した。特にオフィス系ソフトを試す「Productivity」と、3Dグラフィックス処理などのクリエイティブ系アプリの使い心地を計測する「Digital Content Creation」のスコアは特筆すべきものとなっている。Ryzen 9 5900HSの優秀な性能がうかがえる。
バッテリーの駆動時間は公称値で約11.6時間(JEITAバッテリ動作測定法Ver.2.0)をうたっているが、実際にアプリを実行しながらだと7時間強、ゲームで遊ぶと1時間程度という結果となった。電源のない外出先で仕事をしたり、気になったアプリの更新を少しチェックしたりする、といった使い方なら十分にこなせる。
非常に高い性能を発揮できるノートPC
以上のように、ROG Zephyrus G15はノートPCでありながら非常に高い総合性能を備え、優れた放熱機構の力で標準搭載のキーボードでも長時間のゲームを楽しめる。クロック周波数が高めなRyzen 9 5900HSと、グラフィックス処理能力の高いGeForce RTX 3080はゲームだけでなく、日常使いにおいてもしっかりと能力を発揮できる。
普段のPC利用において、何よりうれしいのはキーの配列(レイアウト)だ。日本語配置ですっきりとしたキーボードは打つ際に迷いにくく、Deleteキーも右上部分に配置されているため、Back Spaceキーとあわせてタイプミス時の修正で困らない。
最近は、キーボード部分に電源ボタンを配置するノートPCが多い中、ROG Zephyrus G15では従来モデルと同じ位置に専用のボタンとして備えている。筆者はこれまでに、「キーボード内にある電源ボタンをDeleteキーと間違えて押してしまい、作業が水の泡になる」という現象を幾度となく経験している。しかし、ROG Zephyrus G15ではそれが起こり得ない。それも大変好印象だ。
本製品は省スペースでゲーミングPCを運用したい人だけでなく、比較的長持ちするバッテリーを生かして、喫茶店やファミリーレストランのような外出先で仕事をしないと落ち着かない、といった人にもお勧めできる。高価ではあるが、テレワークや在宅勤務が普及したこの時代に、思い切って買い換えてみるのもアリだと考える。
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