液タブ「Wacom One」をテレワークのモバイルディスプレイとして使って分かったこと:Web会議にも役立つ!(3/4 ページ)
在宅ワークで注目を浴びている液晶ディスプレイやモバイルディスプレイだが、ワコムの液晶ペンタブレットを使うとさらに生産性を高めることができるのではないだろうか。実機でチャレンジしてみた。
オンラインホワイトボードジャムボードで使ってみた
ペン操作可能なモバイルディスプレイとしてWacom Oneを使う最大のメリットは、書き込みの必要な作業を楽にできるということだ。イラストを描く、アイデア出しをする、フォトレタッチを行う、PDFファイルにサインするなど多岐に及ぶ。
しかし、コロナ禍のニューノーマル下での働き方、オンライン会議などではさらに別の価値が生まれる。それは、オンラインホワイトボード機能が使いやすくなるということだ。
オンラインでブレインストーミングをするとき、何が不便かといえば、言語化不能な脳内にあるモヤモヤをイラスト(言語情報を補う図版など視覚化したもの)で表現できないことだろう。
「こうでこうで、こう!」と頭の中では分かっていることでも、他人には伝わらない。言語化できなければ、音声チャットでも伝わらない。対面ミーティングであれば、ホワイトボード、または適当な裏紙を使って図を描けるのにと、地団駄を踏んでしまう。
GoogleやMicrosoft、Zoomでは、そのようなニーズに応えるべく、オンラインホワイトボード機能を提供している。ミーティング中にツールを立ち上げれば、参加者全員にシェアでき、リアルタイムに書き込める。とはいえ、マウスやタッチパッドではかなり描きづらく、さらにイライラは募るだろう。
そこで、Wacom Oneの出番だ。そもそも液タブだから書き味は抜群で、細かい描画もなんなく行える。「その矢印は、上に向いているの? それとも、下の方のグラフ?」などといらんツッコミが入ることもない。
実際に、Googleが提供しているデジタルホワイトボード「JamBoard」を使ってみたところ、ホワイトボードに描くほど精密ではないものの、線と線の間をほぼ隙間なくつなげられた。
少なくとも、タッチディスプレイに指やスタイラスで描くと、細かい描画ができない、どこに線が引けているのか分からない、線が飛ぶ、ということが頻発するのだが、そういったトラブルが起きていないことが分かる。
もちろん、アドビのIllustratorやWindowsアクセサリーのペイントなどであれば、紙とペンのような繊細な描画ができる。パッケージには「Bamboo Paperプロパック」「CLIP STUDIO PAINT PRO」(最長6カ月ライセンス)、「Adobe Premiere Rush」(2カ月ライセンス)の他にホワイトボード利用や動画の作成用のアプリを3カ月無料で試すことも可能だ。
最後に、モバイルディスプレイとしての利用を見ていこう。
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