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WWDC21で新ハードウェアは出なくとも「Apple Siliconが戦略の中心」と感じた理由本田雅一のクロスオーバーデジタル(3/3 ページ)

Appleの開発者会議「WWDC」が今年も開催。新ハードウェアや新チップの発表はなかったが、各OSのアップデートや連携の強化といった全体を見渡してみると、やはりApple Siliconが戦略の中心にあると感じられた。

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次の「Apple Mシリーズ」はどうなる?

 今秋、次世代のiPhone用にA15 BionicというSoCが作られることは間違いないだろう。半導体リソースをどう配分するかは不明だが、毎年のように処理コアの改良を重ねているため、このタイミングで高性能コア、高効率コアともに新しい世代に切り替わると考えられる。

 もし、27インチiMacや13インチMacBook Proの上位モデル、あるいは16インチMacBook Proといった製品が切り替わるのであれば、新しいSoC向けに設計されたコアが使われる可能性が高いのではないだろうか。

 ただし、M1では構成上、拡張性を持たせることが難しかったMシリーズが、どのようにしてパソコンらしい(Macらしい)拡張性、適応用途の広さを与えるのかは依然として謎だ。GPUは外付けになる可能性が高いと思うので、M2あるいはM1Xといった名前でうわさされるチップが同じ5nmプロセスでも高性能にはなると予想する。

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 しかし、M1が特徴的な、ある意味でモバイル用途に特化した割り切った設計だけに、次のMシリーズがどうなるのかは予想が難しい。いずれにしろ、ひとまずWWDC21の後に緊急発売ということはないだろう。

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