レビュー

フルHDで165Hz! “光らない”ゲーミングディスプレイ「TUF Gaming VG259QR」に感じた魅力(2/4 ページ)

PlayStation 5やXbox Series Xなどが120Hz表示をサポートするなど、ゲームでは高リフレッシュレートへの対応が欠かせない。かといって予算を割くのは難し……。そのような人にASUS JAPANの新モデルはどうだろうか。

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インタフェースは必要最低限だがOSDメニューは充実

 入力端子はDisplayPort 1.2×1、HDMI 1.4×2、3.5mmステレオミニジャック×1と非常にシンプルな構成だ。キーボードやマウスなどを接続できるUSB端子などはなく、低コスト化のために可能な限り機能をそぎ落としている印象を受ける。


接続端子は背面中央にまとまって並んでいる

 ディスプレイ部は左右に各90度回転し、上に33度、下に5度傾けられる。椅子やデスクの高さに応じた調整はかなり自由が利き、セカンドディスプレイやトリプルディスプレイとして横に並べて設置する場合でも、広い回転角を利用して柔軟な調整が行える。

 ピボット機能にも対応しているので、画面を縦位置にして利用することも可能だ。

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スタンドの付け根にあるゴムカバーを外し、ネジを回すと100×100mmのVESAマウントが現れる

スタンド下部にケーブルマネジメント用の穴があり、カバーを取り外してケーブルを取り付ける

高さを最も低くして前方に傾けた(約-5度)状態

最も高い(130mm)状態にして後方に傾けた(約33度)状態

スタンドのアームを基軸として±90度の回転にも対応する

 OSDメニューは、ディスプレイ右側面の裏に配置された上下/左右に押下できる5軸のスイッチと3つのボタンで操作する。テスト中は右手で手探りで操作していたが、1番下の電源ボタンも等間隔に並べて設置されていて、間違えて押してしまうことがあった。


ディスプレイ右側裏にあるジョイスティックと3つのボタン(一番下は電源ボタン)で、OSDメニューを操作する。ボタンの形状がカバーの造形に合わせてデザインされている関係で、上から1番目と3番目のボタンは台形の短い辺ではなく奥の長い辺の部分(奥側)にスイッチが仕込まれており少々押しづらかった

 OSDメニューを開いていない場合、上から2番目と3番目のボタンがそれぞれディスプレイ上にオプション映像を表示する「GamePlus」と「GameVisual」のショートカットに対応しており、OSDメニューを開かずにクロスヘアなどを表示したり、ディスプレイの表示色を変えられたりする。遊んでいるゲームに合わせて素早く変えられてうれしい機能だ。


GameVisualのOSDメニュー

こちらはショートカットで呼び出したところ

ショートカットで呼び出したGamePlusの画面。アイコン表示で見やすい

 映像のアウトラインを強調する「VividPixel」、黒い部分を鮮明に表示する「Shadow Boost」、ブルーライトを軽減する「Blue Light Filter」など、長時間のゲームプレイでも目の負担を軽減したり、暗い場所での対戦で相手を発見しやすくしたりする機能を備えている。

 GamePlusでは照準(クロスヘア)やタイマー、フレームレートを表示でき、複数の枚ディスプレイを使用している場合に、画面の表示範囲を合わせられる「Display Alignment」機能もあり、ゲームをサポートしてくれる。


言語は標準で英語だが、日本語も用意されている

 GameVisualやGamePlusは、同社の公式アプリ「Display Widget Lite」でも操作できる。アプリ内で明るさやコントラストといったバーをドラッグすることで細かく変えられ、ブルーライトの低減やShadow Boostの有無をプルダウンメニューから設定できる。ここで変更した設定は元の値と比較でき、意図しない値になってしまっても標準の設定にリセットできる。


同社のWebページから別途ダウンロードする「Display Widget Lite」の画面。OSDメニューは階層をたどる必要があるが、マウス操作で直感的に扱える。Windows 10用のみ用意されている

 では、実際にゲームタイトルで試してみよう。

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