レビュー

2560×1080ピクセル/75Hzの34型ウルトラワイド液晶「34WP550-B」でビデオ会議や日々の作業が快適に(5/5 ページ)

在宅ワークでの生産性向上手段として、デュアルディスプレイの導入が注目を集めている。その効果をさらに高める手段の1つが、ウルトラワイドディスプレイだ。LGの「34WP550-B」を試した。

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仕事だけでなく映画やゲームも楽しめる

 筆者が21:9のディスプレイの魅力としてプッシュしたいのは、作業環境の拡張はもちろんだが「横長画面の映画を黒帯なく視聴できる」点だ。

 今回Amazonの「Prime Video」で配信していた「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」「レディ・プレイヤー1」などを視聴したが、21:9で制作されている作品はフルスクリーンに拡大すると上下に黒帯がなかった。「ショーシャンクの空に」など古めの映像だと解像度が足りず21:9でも拡大して見られないものの、お気に入りの映像作品が大画面で見られるとうれしい。

 また、PC向けゲームの中には21:9のアスペクト比に対応したタイトルが多数ある。縦方向が1080ピクセルに対して比率が21:9だと横幅は2520ピクセルのため、横幅2560ピクセルの本製品では小さく両端に黒帯ができるが、34型の大画面でゲームを遊ぶとまるで映画のように楽しめる。

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 21:9表示に対応しているPC版「DEATH STRANDING」でスクリーンショットを撮影した。デモシーンでも21:9表示に対応しており、映画の登場人物を直接動かしている印象を強く感じる。周囲を1度に見渡す範囲も広がっているため、移動がメインである同作で移りゆく風景も楽しみやすい。


PC版「DEATH STRANDING」のゲーム画面。両脇に黒帯が出ているが、16:9のディスプレイで21:9の表示にして上下に黒帯が出るよりは見た目がずっといい

 他にも「バトルフィールドV」や「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」など、多数のゲームが21:9表示をサポートしている。この2作は力の入ったデモシーンを楽しめ、DEATH STRANDINGと同じく映画の主人公を動かす気分を味わえる。対戦ゲームであればリフレッシュレートを気にする場面も出てくるが、1人でじっくりと遊ぶタイトルであれば十分に満期できるだろう。

安価で手に入る扱いやすい大画面ディスプレイの魅力

 総じて34WP550-Bは、34型という大型サイズのディスプレイでありながら、実売3万7000円前後と手頃な価格に収まっている。これまで16:9でフルHD解像度、かつ低めなリフレッシュレートのディスプレイを使っていたなら、思い切って環境を変えてみるのもアリだろう。

 スタンド込みの本体重量が6.8kgと軽く移動させやすいことや、インタフェースが下向きではなく後ろを向いていてケーブル類を接続しやすい点は大きな魅力だ。ケーブルをつなぎ直す場合、インタフェースが下向きだとディスプレイを傾けたりひっくり返したりする必要があり、そのたびにスタンドの高さ調整部分が跳ね上がって高さや角度が変わってしまう製品は少しストレスを感じるからだ。

 非光沢かつ湾曲していない画面であることもうれしい。映像がゆがみにくく、画像編集やオフィスソフトも画面端まで複数並べられ、専用アプリで等間隔にも配置できる。約817mmという横幅を必要とするが、スタンドはそこまで場所を取らないので、自宅の狭めの机にも設置しやすい。仕事や学習の環境を充実させ、プライベートも楽しめるディスプレイとして選びたくなる1台だ。


付属のケーブルホルダーを使えば、ケーブルが邪魔にならないようにまとめておける
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