PFUの真っ白な「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」を試す:雪を買って幸せになれる? なれない?(4/5 ページ)
熱烈なファンが多いPFUの「Happy Hacking Keyboard」が、2021年12月で生誕25周年を迎える。そのタイミングで投入された特別記念モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」を試した。
キートップもキーマップも交換できる高いカスタマイズ性
HHKBは、HHKB HYBRIDからキーマップ変更に対応するようになった。それまでも底面にあるディップスイッチによってCapsLockとControl、DeleteとBackSpacceの交換などが行えたが、HHKB HYBRID/HHKB HYBRID Type-Sではキーマップ変更ツールによってほとんどのキーマップ変更が可能だ。
キーマップ変更はREALFORCE R3でも可能で、その点では互角と言える。だが、HHKBの場合はもともとFnキーやControlキーのコンビネーション入力を多用する、キー数の少ないキーボードだ。HHKBユーザーはFnキーの常用に慣れている。
“変態配列”と呼ばれる独自性の高いキーレイアウトを、自分のクセや利用シーンに合わせてカスタマイズすることはHHKBユーザーの嗜好(しこう)にマッチしているように思う。無刻印キートップと合わせて「自分以外、誰もまともに入力できないピーキーなセッティング」に憧れる人は、HHKB-雪が合うのではないだろうか。
変更内容はキーボード本体に保存されるため、どの機器に接続しても自分だけのキー配列でタイピングを楽しめる。
ただ、キートップの表記とタイプしたときの結果が異なるのは気になるという人もいるだろう。繰り返しになるが、そういう人のためにも無刻印キートップは再販してほしい(2回目)。
なお、現行のHHKBはシリンドリカル・ステップ・スカルプチャーを採用しており、列によって形状が異なる。同じ列内での入れ替えであればキーマップだけでなく、キートップも交換するといいだろう。
一方、REALFORCE R3はベースが素直な作りなので、あまりゴリゴリとカスタマイズするスタイルではないかもしれない。自分に余計なクセをつけたくないという人にはREALFORCE R3がお勧めだ。
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