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ビデオ会議の多いリモートワークを快適に! 「文字起こしツール」を使ってみた(1/2 ページ)

その日ごとに働く場所が異なるハイブリッドワーク環境では、ビデオ会議が仕事に欠かせない。何かと面倒な会議の議事録作りに役立つ「文字起こしツール」をいくつか試してみた。

 テレワークの普及で、頻繁にビデオ会議でミーティングを行うことが増えました。録画も簡単にできるようになってとても便利になった一方、そのミーティング全部を聞き直して書き起こすのは非常に面倒です。

 そのような際に頼りたいのが、Webミーティングを自動で文字に起こしてくれる「文字起こしツール」です。今回は、お勧めの文字起こしツールやその活用方法、選び方のポイントなどをまとめました。


コロナ禍以降、ビデオ会議での打ち合わせが急速に普及した

この記事について

この記事は、オウンドメディア「i4U」(あいふぉーゆー)からの転載です。

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「あなたのためのインターネット(internet for you)」を掲げたメディアが「i4U」です。読者と一緒に楽しむインターネットの世界をメディア上に再現していき、あなたの世界にインパクトを与えることを目指しています。

筆者紹介:中野亜希

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文字起こしツールって何に使うの? メリットは?

議事録作成が速くなる

 議事録は、会議の内容や決定事項を共有するために欠かせません。しかし、ビデオ会議はオフラインの会議に比べ、音声が聞き取りにくい傾向があります。詳細なメモを取り、正確な議事録を作るには、細心の注意が必要です。後から録画データを見て手作業で文字起こしをする場合でも、実際の会議以上の時間がかかり、大きな負担となります。

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 一方、文字起こしツールを利用すれば、会議の録画データから音声認識機能によって短時間で会議の内容を文字化できます。リアルタイムでの文字起こしに対応するツールなら、テキスト化した会議のログを、その場でビデオ会議の参加者に議事録として配布することもできます。

会話のニュアンスも残しておける

 リモートワークにはもう慣れたという人も、ビデオ会議はコミュニケーションが取りにくく、話が伝わりにくいと感じたことがあるでしょう。オフラインの会議なら要点だけをメモすれば、あとから見返しても分かりやすいのに、ビデオ会議ではイマイチ……ということも多いです。

 そのような場合も、文字起こしツールで会議を丸ごとテキストにしてしまえば、会話のニュアンスも残しておけます。手動で書き起こすには負担が大きい雑談まで丸ごとテキストにできるのは、文字起こしツールの大きな魅力です。

本来の業務に集中できる

 上で挙げた通り、議事録の作成やオンラインでのコミュニケーションは、地味に負荷のかかる業務です。ただ「正確な内容を共有したい」だけなのに、内容の精査以前のテキスト作成に数時間も時間を取られることも少なくありません。

 集中力もかなり必要になるため、「会議と議事録作成だけで一日が終わってしまった」という経験を持つ人も多いのではないでしょうか。その点、文字起こしツールを活用すれば、本来の業務に集中できます。

ビデオ会議の文字起こしツールを選ぶときのポイントは?

音声認識機能の精度

 音声認識機能で会議の内容をテキストに変換する文字起こしツールは、精度の高さが命です。専門用語が多く飛び交うビデオ会議で、音声認識の精度が低い文字起こしツールを使用すると、せっかくの議事録が誤字だらけになることがあります。「だいたい合っているけど、よく見ると致命的なミスがあるかもしれない」テキストをチェックするのは集中力と時間の無駄遣いです。

 無料プランや、試用期間がある文字起こしツールも多いです。本格運用の前に、いくつか試してみて、精度の高いものを選びましょう。

直感的に操作できるか

 文字起こしツールの使用方法は、製品によって異なります。直感的に操作できるシンプルかつ使いやすいツールを選ぶのがお勧めです。文字起こしデータの作成に特化したもの、動画に字幕を付けることに特化したものなど、ツールごとの特色もあります。テキスト化したデータの編集方法や、シェアのしやすさなども事前にチェックしておきましょう。

無料版と有料版の機能差を確認

 文字起こしツールには、無料で使えるものと、機能によって有料となるものがあります。プラン料金が高いものほど、使える機能が多い傾向にあります。文字起こしだけなら無料版で十分なことも多いですが、ビデオ会議ツールとの連携やファイル管理機能などを求める場合は、有料版の利用も視野に入れたいところです。

 また、「一定時間以上の利用は料金が発生する」ツールもあります。文字起こしの目的と、使用頻度でプランを選ぶとムダがないでしょう。何にせよ、無料お試しプランがあるものは「まずは試してみる」ことがお勧めです。

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