MAXHUBがWeb会議用デバイスのラインアップを強化 狙いは?(2/2 ページ)
従来は企業や教育機関向けの大型ディスプレイを中心に販売してきたが、中国CTVEの「MAXHUB(マックスハブ)」ブランドが、Web会議用のスピーカーやカメラのラインアップを強化する。その狙いはどこにあるのだろうか?
場所を選ばず自由に仕事をするにはWeb会議用デバイスが欠かせない
MAXHUBと聞くと、会議室用ディスプレイ/電子ホワイトボードのブランドというイメージが強い。最近であれば、MAYA SYSTEMSが輸入元となり、コクヨが国内で独占的に販売する「MAXHUB V5 Transcend」が大きな話題を呼んだ。MAXHUBブランドで日本担当カントリーマネージャー(地域責任者)を務めるジャクソン・ズー氏によると、MAXHUB V5 Transcendを含めたMAXHUBシリーズの日本における売れ行きは順調に推移しており、大手企業や教育機関での導入も進んでいるという。
そんな同社がWeb会議用デバイスのラインアップを拡充している背景には、場所を選ばず自由に仕事ができる「アクティビティベース・ベースド・ワーキング(ABW)」という考え方があるという。在宅勤務とオフィス勤務を使い分ける「ハイブリッドワーク」も、ABWの一種といえる。
ABWでは、さまざまな場所にいる同僚や仕事相手とのコミュニケーションにWeb会議が多用される。その効率を改善するには、「迅速さ(すぐに使えること)」「適応性(さまざまな環境に対応できるエコシステムの構築)」「互換性(既に構築されたオフィス/テレワーク環境との親和性)」を追い求める必要がある。
そこでMAXHUBブランドでは、大型ディスプレイに加えてWeb会議用デバイスを提供することで、ABW時代に見合った快適なコミュニケーションを提供しようとしている。
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