MAXHUBがWeb会議用デバイスのラインアップを強化 狙いは?(1/2 ページ)
従来は企業や教育機関向けの大型ディスプレイを中心に販売してきたが、中国CTVEの「MAXHUB(マックスハブ)」ブランドが、Web会議用のスピーカーやカメラのラインアップを強化する。その狙いはどこにあるのだろうか?
中国CVTE(広州視源電子科技)は1月25日、MAXHUB(マックスハブ)ブランドのユニファイドコミュニケーションデバイス(Web会議用デバイス)の新製品を日本市場に投入することを発表した。今回発表されたデバイスは、ナイスモバイルを通して販売される。
Sound bar Pro(UC S10 Pro)
「Sound bar Pro(UC S10 Pro)」は、スタンドアロンで利用できるカメラ/マイク付き会議用スピーカーだ。既存の「Sound bar SE」(PDF形式)と同様に、USBケーブルを介してPCなどにつないで使うこともできる。税込みの参考価格は13万7500円となる。
プロセッサ(SoC)は、6基のCPUコア(Cortex-A72コア×2+Cortex-A53コア×4)とGPUコア(Mali-G51)を統合している。メインメモリは4GB、内蔵ストレージは16GBとなる。
プリインストールするOSはAndroid 9で、「OneDrive」や「Google Drive」に直接アクセスしてスタンドアロンで資料を投影することも可能だ。操作用のリモコンも付属する。なお、アプリを追加することを考えると、アプリストアである「Google Play」への対応は気になる所だが、「近く実装予定」だという。
カメラはソニー製の約1200万画素センサーを採用し、最大で4K(3840×2160ピクセル)での撮影に対応する。視野角は約120度で、上下15度の手動チルトにも対応している。最大5倍のデジタルズームや顔検出と音源定位機能による自動フォーカス機能もサポートする。
スピーカーは8Wの1基(モノラル構成)で、マイクは6基(集音距離は最大8m)を搭載している。サイズは約482(幅)×76(高さ)×93(奥行き)mm、重量は約1.03kgとなる。
UC M30
「UC M30」は、約1200万画素のカメラを3つ搭載するマイク付きWebカメラだ。税込みの参考価格は8万3000円となる。
本体上部のボタン押すと、5つ(※1)の撮影レイアウトを切り替えられる。3つのカメラの画像を合成してパノラマ撮影することはもちろん、3つのカメラでそれぞれ1人ずつをフォーカスして撮影することも可能だ。話者の位置や人数を認識してデジタルズームの倍率を自動調整する機能も利用できる。
(※1)専用アプリ「PanoCam Studio」をインストールした場合は6つ
背面にはUSB 2.0 Type-C端子(PCとの接続用)とUSB 2.0 Type-A端子(他のデバイスとの接続用)を備える。サイズは約144(幅)×26(高さ)×73(奥行き)mmで、重量は約209.1gとなる。
UC M40
「UC M40」は、約500万画素のカメラを4つ搭載し、360度全方位撮影にも対応するマイク/スピーカー付きWebカメラだ。税込みの参考価格は11万5000円となる。
本体正面のボタンを押すと、7つ(※2)の撮影レイアウトを切り替えられる。ディスカッションモードとビームフォーミングモードでは、話者の位置や人数を認識してデジタルズームの倍率を自動調整したり音声のトラッキングをしたりできる。PanoCam StudioをインストールしたPCと接続した場合は、カメラのアングル調整やディスプレイ(撮影)レイアウトや自動フレーミングの設定も行える。
(※2)PanoCam Studioをインストールした場合は6つ
背面にはUSB 2.0 Type-C端子(PCとの接続用)と電源端子を備える。アレイマイクは本体上部に4基備える。スピーカーは3W出力のものを1つ搭載している。サイズは約67.6(幅)×182.3(高さ)×67.5(奥行き)mmで、重量は約450gとなる。
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