モバイルノートPC「VAIO SX12」「VAIO SX14」に第12世代Coreプロセッサモデル登場 7月1日発売:最大12コアCPUを搭載可能
VAIOのモバイルノートPC「VAIO SX12」「VAIO SX14」に第12世代Coreプロセッサモデルが登場する。オンライン限定の「ALL BLACK EDITION」は12コア20スレッドの「Core i7-1280P」を搭載可能で、モバイルながらもパワフルな構成も実現できる。
VAIOは7月1日、12.5型モバイルノートPC「VAIO SX12」と14型モバイルノートPC「VAIO SX14」の新モデルを発売する。最小構成の税込み想定販売価格は以下の通りで、ソニーストアとVAIOストアでは6月14日からカスタマイズ(CTO)モデルの受注を開始している。
- VAIO SX12
- 量販店モデル:21万9800円
- CTOモデル(ソニーストア):16万9800円
- CTOモデル(VAIOストア):17万8000円(3年保証標準付帯)
- VAIO SX14
- 量販店モデル:23万9800円
- CTOモデル(ソニーストア):16万9800円
- CTOモデル(VAIOストア):17万8000円(3年保証標準付帯)
VAIO SX12/SX14(2022年夏モデル)の概要
VAIO SX12/SX14の新モデルは、2021年10月に発売されたモデルをベースに、CPUを最新の第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)のPシリーズまたはUシリーズに一新するなど基本性能を底上げしたことが特徴だ。
ボディーカラーは以下から選択できる。なお、CTOモデルで選択できる「ALL BLACK EDITION」はブラックを強調したカラーリングのハイスペックモデルである。
- VAIO SX12
- 量販店モデル:ファインブラック、アーバンブロンズ、ローズゴールド
- CTOモデル:ファインブラック、アーバンブロンズ、ファインホワイト、ブライトシルバー、ローズゴールド、ALL BLACK EDITION
- VAIO SX14
- 量販店モデル:ファインブラック、アーバンブロンズ、ファインホワイト
- CTOモデル:ファインブラック、アーバンブロンズ、ファインホワイト、ブライトシルバー、ALL BLACK EDITION
VAIO SX12は、左からALL BLACK EDTION(隠し刻印日本語キーボード構成)、ブライトシルバー、ローズゴールド、ファインホワイト、ファインブラック、アーバンブロンズの6色展開となっている
VAIO SX14は、左からALL BLACK EDTION(隠し刻印日本語キーボード構成)、ブライトシルバー、アーバンブロンズ、ファインブラック、ファインホワイトの5色展開となっている。なお、VAIO SX12/SX14は、2022年夏モデルからボディーカラーに合わせた壁紙がプリセットされる
先述の通り、CPUは第12世代CoreプロセッサのPシリーズまたはUシリーズを採用する。第12世代Coreプロセッサは、処理パフォーマンス重視の「パフォーマンスコア(Pコア)」と低消費電力重視の「効率コア(Eコア)」のハイブリッド構成となっていることが特徴で、Pシリーズを搭載する構成はVAIO独自のチューニング「VAIO True Performance」を適用することでピーク性能を維持しやすくなっている。CTOモデルで選択できるCPUは以下の通り。
- 通常モデル
- Celeron 7305(Pコア1基2スレッド+Eコア4基4スレッド)
- Core i3-1215U(Pコア2基4スレッド+Eコア4基4スレッド)
- Core i5-1240P(Pコア4基8スレッド+Eコア8基8スレッド)
- Core i7-1260P(Pコア4基8スレッド+Eコア8基8スレッド)
- ALL BLACK EDITION
- Core i7-1280P(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)
メインメモリはLPDDR4X規格で、CTOモデルでは容量を8GB、16GB、32GBから選べる(※1)。ストレージはPCI Express接続のOPAL(自己暗号化)対応SSDで、モデルによってPCI Express 3.0規格の「スタンダードSSD」、またはPCI Express 4.0規格の「第4世代ハイスピードSSD」を搭載している。CTOモデルでは以下のいずれかをできる。
- PCI Express 3.0規格(※2):128GB、256GB、512GB
- PCI Express 4.0規格(※3):256GB、512GB、1TB、2TB
(※1)搭載できる容量は、CPUとの組み合わせによって変わります
(※2)ALL BLACK EDITIONでは選択できません
(※3)CPUをCeleronとした場合は選択できません
OSはWindows 11 HomeまたはWindows 11 Proをプリインストールする。
ALL BLACK EDITIONを選択すると、合計14コア20スレッドのCore i7-1280Pを搭載できる。パワフルゆえに排熱回りが心配だが、VAIO True Performanceを適用することでピーク性能をより長時間発揮できるようになっているという(写真はVAIO SX12の実機を分解したもの)
ディスプレイは、VAIO SX12が全モデルでフルHD(1920×1080ピクセル)の12.5型液晶を採用する。VAIO SX14は14型液晶で、CTOモデルでは以下の選択肢が用意されている。
- フルHD(タッチなし)
- フルHD(タッチ操作/ペン入力対応)
- 4K(3840×2160ピクセル)、HDR対応、DCI-P3色域98%カバー
Webカメラは物理シャッター付きで、フルHD撮影と顔認証対応の約207万画素センサーが標準となる。ただし、CTOモデルではALL BLACK EDTIONを除きHD(1280×720ピクセル)撮影に対応する約90万画素センサーも選択可能だ。電源ボタンと一体化した指紋センサーは、全構成に標準装備される。
ポート類は 左側面にUSB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを、右側面にはUSB 3.0 Type-A端子(常時給電対応)、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子と有線LAN端子を備えている。Thunderbolt 4端子は、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力やDisplayPort 1.4 Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
無線通信はWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応する。ただし、Wi-Fi 6Eの6GHz帯での通信については、日本における法令整備が完了した段階でデバイスドライバーの更新により対応することになる。それまでは2.4GHz/5GHz帯での通信(Wi-Fi 6相当)にのみ対応する。
CTOモデルでは、SIMフリーのモバイル通信機能を追加することも可能だ。通常モデルでは4G(LTE)通信に対応するモジュールを、ALL BLACK EDITIONでは5G通信にも対応するモジュールを選択できる。
キーボードはLEDバックライト付きで、標準は「日本語配列/かな表記あり」となる。CTOモデルでは「日本語配列/かな表記なし」や「米国英語(US)配列」も選択可能で、ALL BLACK EDITIONでは両者の「隠し刻印(印字を目立たなくしたもの)」仕様も用意されている。
ボディーサイズと最軽量構成の重量は以下の通りとなる。
- VAIO SX12:約287.8(幅)×205(奥行き)×15~17.9(厚さ)mm、約929g
- VAIO SX14:約320.4(幅)×222.9(奥行き)×13.3~17.9(厚さ)mm、約1080g
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